
みなさんこんにちは!ソングメーカー代表兼制作者、中小企業診断士の井村淳也です。
どんな事業であれ、業種であれ、自社のブランディングはビジネスを営む上での大きな課題である――これは診断士として多くの現場で痛感することです。

地域密着型の中小企業にとって、ブランディングは「選ばれる」ためではなく、「愛され続ける」ための戦略に変わりつつあります。
価格や利便性だけで差別化が難しい時代、顧客とのつながりを深め、共感と信頼を積み重ねることこそが、長期的な競争優位をつくる鍵です。
中小企業診断士として多くの企業を支援する中で実感するのは、ブランドはロゴや広告ではなく「顧客体験」で育つということです。
地域イベントやSNS、そして音楽や動画といった五感に響く仕掛けを組み合わせることで、顧客は企業の物語に触れ、ブランドを“自分ごと”として受け止めるようになります。
本記事では、地域密着企業がファンを増やすためのブランディング施策について、診断士視点から具体的に解説します。
さらに、動画・音楽・SNSを活用した共感型ブランディングの最新事例や、顧客体験をデザインするための実践ステップも紹介します。
「売る」から「愛される」へ──この転換をどう実現するか、一緒に見ていきましょう。
この記事を読むことで得られること
- 地域密着企業が「選ばれる」から「愛される」へシフトすべき理由と原則が整理できます
- 動画・音楽・SNSを連動させた“共通体験”設計(顧客参加型・PRソング・イベント連動)の具体像がつかめます
- 明日から動ける実務ステップと、効果を可視化するKPIの考え方(リピート率・UGC など)が手に入ります
まず結論:「愛されるブランド」は広告量ではなく共通体験の設計で生まれ、動画×音楽×SNSを日常に溶け込ませる仕組み化がその起点です。
地域密着企業のブランディング新常識 愛される企業へのシフト戦略
選ばれる企業から愛される企業へ転換するブランディング戦略
これまで地域密着企業の多くは、「地元で最も選ばれる存在になること」をブランディングのゴールとしてきました。
しかし近年は、単に「選ばれる」だけでは顧客の心をつなぎ止めることが難しくなっています。
情報はインターネットで簡単に比較され、価格競争も激化。地域内での独占的なポジションは、もはや当然のものではありません。
こうした中で求められるのは、「愛され続ける企業」へのシフトです。
たとえば「地元のイベントといえばこの企業」「地域のお祭りのテーマソングといえばあの会社」──顧客が企業名を聞くだけでポジティブな体験を想起し、自然とファンになるような状態を目指す必要があります。
診断士として現場を支援していると、長く支持される企業にはある共通点があります。
それは、顧客との関係性を取引単位ではなく“物語単位”で積み重ねていることです。
単発の売上や短期的な集客ではなく、「共通体験を通じてブランドを好きになってもらう」という視点が、これからの地域ブランディングでは欠かせません。
顧客ロイヤリティ向上の鍵:ブランド物語性活用方法
ブランドとは、単に知名度を高めることではなく、顧客の心に残る物語を届けることです。
特に地域密着企業では、地元の文化や人とのつながりそのものがブランド資産になります。
例えば、ある老舗の和菓子店では、創業家の歴史や地域とのかかわりを動画とSNSで発信し、来店客に店舗でしか見られない昔の写真展示を行いました。
結果として、単なる「お菓子を買う場所」から「地域の歴史を味わえる場所」へと認識が変わり、SNSでのシェアも急増。新規顧客の来店にもつながりました。
物語性をブランドに取り込むポイントは3つです:
- 創業ストーリーや地域とのつながりを言語化する
「なぜここでこの事業を始めたのか」を顧客に伝える。 - 顧客自身を物語の一部にする
イベントやキャンペーンで顧客参加型の体験を設計。 - 動画や音楽など五感に訴えるツールで届ける
言葉だけでなく、情景やメロディで感情を共有する。
特に音楽は、「耳で聴くストーリー」として強い定着効果を発揮します。
社歌やPRソングを使い、顧客と企業の共通体験を形に残すことは、物語を感情で“記憶化”する強力な方法です。
中小企業診断士が見る地域密着企業の3つの強みと活用法
中小企業診断士として現場を見ていると、地域密着企業には大企業にはない3つの強みがあります。
- 顧客との距離の近さ
店舗スタッフや経営者が直接顧客と顔を合わせ、会話を重ねる中で得られる「生活者としてのリアルな声」は、大企業にはない資産です。 - 意思決定の速さ
地域でのイベント参加やSNS活用など、新しい施策を素早く取り入れやすいのも中小企業ならではの強みです。 - 文化や歴史と結び付けやすい
地域の祭りや伝統行事とのつながりを活かすことで、「地域らしさ」をブランドストーリーに組み込むことができます。
こうした強みを活かすことで、予算やリソースに限りがある中小企業でも、「大手ではできない、地域ならではのブランディング」を実現できます。
そのカギとなるのが、共通体験をベースとしたブランド設計であり、動画・音楽・SNSといったツールを連動させる仕組みです。
ファンを生み出すブランド体験設計の戦略
共通体験が生むロイヤル顧客形成のポイント
地域密着企業が長期的にファンを増やすためには、「顧客と企業が同じ感情を共有する瞬間」を意図的に設計することが欠かせません。こうした「共通体験」は、単なる取引関係を超えて、顧客との心理的距離を縮める最強の手段です。
たとえば、地域での周年イベントでオリジナルPRソングを流し、社員と顧客が一緒に歌う時間をつくる。あるいは、SNSを活用してイベントの準備から当日の様子までを発信し、「あの日あの場にいた人たち」と共感を共有する──こうした取り組みは、顧客にとって「自分もこの企業の物語の一部である」という感覚を育みます。
診断士として支援したあるカフェでは、地元食材を使った新メニュー発表会を開催し、参加者に「開発の裏話」を語る動画を同時公開しました。結果として、イベント後もSNSで「一緒に作った感覚がある」「自分も関わっている気持ちになる」という投稿が増え、顧客リピート率が約1.7倍まで伸びました。単発のプロモーションではなく、共通体験を軸にしたブランド設計がファンを生むのです。
動画と音楽を活用したブランドストーリーテリング手法
顧客にブランドの魅力を深く理解してもらうには、言葉だけでなく感情に訴えるツールを活用することが重要です。その代表格が動画と音楽です。
- 動画で“企業らしさ”を可視化する
- 創業者インタビューを盛り込んだ理念ストーリー動画
- 地域イベントや現場風景を切り取ったショートムービー
- 社員や顧客のリアルな声を集めたドキュメンタリー形式
- 音楽で“共感”を記憶に残す
- 理念や価値観を歌詞に込めたオリジナルPRソング
- 地域イベントや記念日で歌える社歌
- BGMとして日常的に流すことで「耳から染み込むブランド体験」
動画は情景や表情を伝えられるため、「この企業らしさ」を直感的に理解してもらえます。音楽は一度聴けば感情に深く刻まれ、社員や顧客が自然と口ずさむことで理念や価値観を共有できます。「映像×音楽」で物語を体験させると、顧客の感情に残るブランドストーリーを形にできます。
顧客参加型ブランド設計で共創パートナーを巻き込む方法
ブランドは企業が一方的に発信するだけでは育ちません。顧客を共創パートナーに巻き込むことが、ファンづくりの決定打になります。
- 開発プロセスへの参加
新商品の試食会やアイデア募集イベントを開催し、「一緒に作る感覚」を提供。 - SNSを通じた共創型コンテンツ
イベント写真や動画を顧客自身が発信しやすい仕掛けを設計。例:「#○○フェス2025」などの共通ハッシュタグを活用。 - ストーリーの語り手として顧客を起用
サイトや動画で顧客インタビューを掲載し、「ブランドの物語」を顧客の言葉で届ける。
診断士として感じるのは、「顧客参加型」の施策はマーケティング効果だけでなく、企業内の意識変革にもつながるという点です。社員自身も「お客様と一緒にブランドをつくっている」という実感を得られ、社内外のエンゲージメントが同時に高まります。
SNSとリアルイベント連動で成功する地域密着企業の事例
地域コミュニティを活かしたSNS運用術
地域密着企業がファンを増やすうえで、SNSは「つながりを深めるための場」として活用することが重要です。診断士として多くの現場を見てきましたが、成果を出している企業は共通して「企業発信」だけに頼らず、顧客参加型のコンテンツ設計を実践しています。
例えば、ある美容室ではInstagramを活用し、「#○○ヘア体験」というハッシュタグを作成。顧客自身が投稿した写真をストーリーズで再シェアすることで、顧客を“ブランドの語り手”にする仕組みを構築しました。結果、投稿件数が半年で3倍に増加し、新規顧客の来店予約も大幅に増えました。
また、TikTokやYouTubeショートを活用する事例も増えています。PRソングやショート動画を通じて企業の物語を発信することで、「偶然見かけて好きになる」顧客を増やすことが可能です。SNSをただ情報発信の場とするのではなく、顧客の体験を広げる場として捉える視点が成果を左右します。
イベント施策とSNS連動で顧客エンゲージメントを最大化する方法
リアルイベントは、SNS発信と連動させることで「参加前から参加後まで記憶に残る体験」になります。診断士として支援したある地域スーパーでは、周年イベントをただの「セール」では終わらせず、PRソングと動画を軸にした共通体験型イベントを設計しました。
- イベント告知動画をSNSで先行公開し、開催前から期待感を醸成
- 当日はオリジナルPRソングを流し、社員と顧客が一緒に歌う時間を演出
- イベントの様子をリアルタイムでSNS発信し、「参加したい」という二次的な熱量を拡散
この取り組みにより、来場者数は前年比160%を達成。さらに、イベント後もSNS上で「楽しかった」「また参加したい」という顧客の声が自然発生し、継続的なブランディング効果につながりました。イベントは単発では終わらず、SNSと組み合わせることで継続的なブランド資産となります。
PRソングや動画を活用して記憶に残るブランドをつくる手法
SNSやイベントと親和性が高いのが、音楽や動画を活用したブランド施策です。文字情報だけでは伝わらない「雰囲気」や「感情」を、音楽は直感的に届けます。
例えば、ある地域工務店では、創業50周年記念に合わせてPRソングを制作しました。
- SNSで制作過程をドキュメンタリー形式で配信
- 完成後は地元イベントや展示会で楽曲を流し、来場者と一緒に歌う体験を提供
- YouTubeで動画を公開し、遠方の顧客や求職者にもブランドの想いを発信
結果、地域内でのブランド認知度が大幅に向上し、「PRソングを聴いて来店した」という新規顧客も増加しました。音楽と動画を組み合わせることで、「あの曲=あの企業」という強固なイメージを顧客の記憶に定着させることができます。
中小企業診断士視点の地域密着ブランディング施策提案
MVVを顧客体験に翻訳するブランド設計法
地域密着企業のブランディングでよくある課題は、企業理念(MVV:ミッション・ビジョン・バリュー)が「社内で掲げる言葉」で止まってしまい、顧客体験へとつながっていないことです。診断士として現場を見ていると、理念を顧客に“伝える”だけでは足りず、顧客が理念を「体感できる場」を設計する必要があります。
例えば「地域とともに成長する」というビジョンを掲げている企業であれば:
- イベントでの体験設計
地域祭りや周年記念で、企業理念を表現した動画やPRソングを活用し、顧客が企業の想いを肌で感じられる時間をつくる。 - 店舗での五感ブランディング
BGMに理念を込めたPRソングを流したり、来店者が動画や写真で企業ストーリーを知れる仕掛けを設置。 - SNSでのストーリー発信
企業理念を顧客インタビューや制作秘話を交えてストーリー化し、動画で発信する。
理念を言葉ではなく「体験として翻訳する」ことが、顧客ロイヤリティを高める最短ルートです。
データで測定するファンづくり成果の可視化
ブランディング施策は効果が見えにくいと思われがちですが、データを設計すれば成果を「可視化」できます。診断士として提案するのは、顧客体験に直結するKPIを設定することです。
たとえば、次のような指標が有効です:
- リピート率:イベントやSNS施策後にどれだけ再来店が増えたか
- SNSエンゲージメント率:動画やPRソング投稿の再生回数、シェア数、コメント数
- UGC(ユーザー生成コンテンツ)数:顧客が自主的に企業や商品を発信した件数
- 新規顧客獲得コスト:従来の広告よりも効率的に顧客を獲得できているか
特に、PRソングや動画を絡めた施策では、SNS上で自然にシェアや言及が増える傾向があります。これにより、広告費をかけずに新規顧客を獲得し、“ファンベース型”のブランド育成につながります。
音楽・動画・体験を連動させた長期ブランド育成モデル
ブランディング施策は一過性のイベントで終わらせず、「日常に溶け込む体験」として継続することが重要です。その実現において、動画・音楽・リアル体験の3つを連動させることが効果的です。
具体的な組み合わせ施策:
- 動画でストーリーを伝える
創業エピソードや顧客インタビューを盛り込み、企業らしさを可視化。 - 音楽で感情に定着させる
理念を込めたPRソングや社歌を制作し、イベント・SNS・BGMで活用。 - リアルイベントで体験を共有する
周年祭や地域イベントで動画・音楽を使い、顧客と社員の「共通体験」を創出。
この「動画×音楽×体験」を連動させる仕組みを作ると、「企業らしさ=顧客体験」という状態が自然に育ちます。診断士として現場で見る限り、こうした設計ができている企業は離脱率が低く、口コミ・紹介による新規顧客の獲得も安定しています。
まとめ:地域に“愛されるブランド”を育てる
地域密着企業がこれからの時代に生き残り、さらに成長していくためには、単なる「知ってもらう」だけのブランディングから脱却し、「愛されるブランド」へと進化することが求められます。価格や利便性での差別化が難しい今、顧客の心を動かす鍵は「共感」と「体験」です。
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顧客との“共通体験”がファンを生む
ファンは、広告ではなく体験を通じて育つものです。イベント、SNS、動画、音楽──これらを組み合わせ、顧客と同じ時間・同じ感情を共有する瞬間を意図的に設計することで、取引関係を超えた「心理的なつながり」が生まれます。
- 周年祭や地域イベントで顧客と一緒に盛り上がる体験
- SNSで共有される写真や動画を通じた一体感
- PRソングを一緒に口ずさむことで感じる「仲間意識」
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動画・音楽で“記憶に残るブランド”をつくる
ブランドは、顧客の心にどれだけ強く残るかで決まります。その点で、動画と音楽は感情に直接訴える最強のツールです。
- 動画で企業らしさを“見える化”し、ストーリーを直感的に伝える
- 音楽で理念や想いを“聴覚に刻む”ことで、何度も無意識に想起させる
- イベントやSNSで両者を掛け合わせ、顧客と「五感で共有するブランド体験」をつくる
たとえば、理念を歌詞に盛り込んだPRソングを制作し、SNSやイベントで活用することで、「あの曲=あの企業」という強いイメージを自然に定着させることが可能です。
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診断士視点で見る“仕組み化”の重要性
ブランディング施策を一過性で終わらせないためには、日常の中で繰り返し接触できる仕組みをつくることが不可欠です。
- SNSで毎月1本、理念や顧客ストーリーを発信する
- 店舗BGMや動画コンテンツを活用し、理念を無意識に接触させる
- 顧客参加型の施策を定期的に実施し、「共創の場」を継続する
こうした設計により、ブランドは「一度きりのイベント」ではなく、顧客の日常に溶け込む文化として定着します。
総括:地域に“愛される”未来をデザインする
地域密着企業が持つ最大の強みは、顧客との距離の近さです。その強みを活かし、「企業の物語を共に体験する仕組み」をつくることで、顧客は自然と企業のファンへと変わります。動画や音楽を使ったストーリーテリングは、その体験を感情に刻み込み、「選ばれる」から「愛される」へというブランディング転換を加速させます。
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