お父さんが音楽家になるまで(番外編)~じゃマール

皆さんこんにちは!ソングメーカー代表、井村淳也です。
今日もブログをお読みくださり、ありがとうございます。

さて今回は、
お父ちゃんが音楽家になるまで~番外編
としてお話させて頂きます。

カテゴリの時系列としては別になりますが、お読みいただければ嬉しいです!

私がまだ、サラリーマンになって間もない頃のお話です。

私は必死にもがいていました。
デモテープ・オーディションにはいくら応募しても全く結果が出せず。
音楽で生きていきたいという思いばかりが強く、空回りしていたのです。

何も結果を出せないまま、いたずらに時間は過ぎていきます。
そんな中でも、私は音楽制作だけはやめないで続けていました。

当時、記憶では積み重ねたオリジナル曲は25曲ほどになっていたと思います。

そんな時、私が見つけたもの。
それは、今はなき
「じゃマール」
という雑誌でした。

今回のお話は、当時の私が見つけた、夢へとつながるあたたかな一筋の光の物語です。

どんな雑誌?

当時はまだインターネットもさほど普及しておらず、私もパソコンは持っていませんでした。
それまでは、バンドのメンバー募集などでも雑誌上で行うのが普通でした。
というか、不特定多数に向けて発信する場合、それしか手段がなかったんですよね。

そんな時代に出版されていた、じゃマールという雑誌。
ウィキペディアによれば
「個人間商取引情報と、不特定人物との出会い情報で構成されていた情報誌」
となっています。

これ売ります!
とか
これ探しています!
とか、そういう今でいうネットオークション的な情報交換から、友達募集とか、それこそ上で書いたようなバンドメンバー募集なども、雑誌上で出来たのですよね。

全国紙だったと思いますので、通信販売のような形で、全国にPRすることも出来たわけです。

そこで、井村は考えた

その、じゃマールの情報力に目をつけた私。
それまではオリジナル曲を作っても、ごく身近な人たちにしか聞いてもらうことが出来ませんでした。
デモテープを作っても、全く結果は出せないし・・・

そこで思いついたこと。
よし、このじゃマールという雑誌で、自作のアルバムCDを聞いてみたい、という人を探してみよう!
と思ったんです。

何しろ全国紙ですから、日本中いろんな人が見ているわけです。
その大勢の人たちにアピールできれば、もしかして、聞いてみたいという人がいるかもしれない!

そう考えたんですね。

それで、普通だったら、無料で差し上げます!というところですが、私はなんと・・・
「販売」してしまったのです!

もちろん、それは雑誌の利用規約に則ったやり方でしたし、ちゃんと金額も明記していましたから問題はないのですが、

普通、お金を取るか!?

っていう話ですよね・・・

今思えば無茶というか、妙に自信だけはあったのかもしれません。
その意地のようなものが、良くも悪くも当時の私の個性だったのだと思います。

金額は、確か、送料込み1,000円でした。
10曲入りCDを自分で作って、その金額でお譲りしますという感じだったと思います。

それで、結果は?

そういうわけで、下記が私の載せた記事(記憶により再現)です。

「皆さんはじめまして!シンガーソングライターとしてデビューを夢見る24歳男です。
完全オリジナルのCDアルバムを作りました。買って下さる方、募集中です!
一生懸命作った作品です。音楽に対する思いは誰にも負けない自信があります。
どうか、私の音楽を聴いてください!
全10曲いり、金額は・・・」
こんな感じの文章だったと思います。

これを、自分の顔写真と共に掲載しました。
もちろん、掲載するためにはお金がかかります。広告と同じですからね。
可否については、条件さえ満たしていれば、基本的に必ず掲載されたのではなかったかと覚えています。

それで、気になる結果はと言うと・・・

何と!

何と!

全国から、10人以上の方が買ってくださったんです!(涙)
もしかしたら、20人近かったかもしれません。

これは本当に、本当に嬉しかった。
そもそも、数十文字の文章と写真だけですよ?
楽曲はもちろん、声すら分からない状態です。
それでお金を出して買って下さるなんていうのは、もう、奇跡のようなものです。

もしかして、私の熱意が伝わったのかもしれません。
熱意だけは、誰にも負けないつもりでしたから・・・
その思いを汲み取って下さり、何か、気になるなと思って頂けたのかもしれませんね。

その後、私は買ってくださった方からのご感想も頂きました。

「思っていたような音楽ではなかった」
とか、
「あまり好みの曲じゃなくてガッカリした」
というご意見もありました。
それはそれで、とても落ち込みましたが(と言っても、そのご感想も無理もないものですよね)
中には、
「すごくいい曲ばかりで良かった!」
とか
「これからも頑張って下さい、応援しています!」
というような、とても嬉しいご感想も頂くことが出来たんです。

特に覚えているのは、
「とても優しい声、歌ですね。家族にも聞かせたら、家族もすごく好きだと言っていました」
というご感想でした。

世の中の広さに驚く

この件で私は、色々なことを学びました。

今まで自分がもがきながらやってきたことは、決して無駄ではなかった。
広く世の中を見渡せば、こんな自分のことを気にかけてくれる人たちがいる。
必要として、認めてくれる人もいる。
今のようにインターネットが普及する前の頃から、私はこの大切なことに気づくことが出来たんです。

そして、自分の音楽を買ってくれる人がいるということも。
それは、音楽を仕事にしていきたいと強く願う自分にとって、何よりも励みになりました。

自分にも、できることがあるということ。
自分の作る音楽を、好きになってくれる人がいるということ。

しかもそれは、全くの他人です。
わざわざお金を出して、何の義理もなく、ただ私を信じて下さった。

世の中は広い。そして、音楽の可能性はとてつもなく大きい。

そんなことを身をもって経験し、夢への扉が確実に開くことを感じることができました。

そんな心温まる、私にとって大切な出来事だったのです。

改めて、その時の皆さんにお礼を申し上げたいのです。

愚かにも私は、当時買って下さった人たちの連絡先を残しておりませんでした。
今の自分がこうして、音楽家として生きていられるのは、あの時私のCDを買って下さった人たちがいるからだと思っています。

あの一件で自信をつけることができた。
色々なご意見も、すべて自分の音楽に向けられたもの。
だからこそ、その皆さんの真剣な思いを受け止めて、前を向くことが出来たのだと思います。

改めて、この場を借りてその時の皆さんにお礼を申し上げます。

私のCDを買って下さって、本当にありがとうございました。

もし、この投稿をご覧になっている方の中に、当時のじゃマールでの私の記事を見てCDを買って下さった人がいらっしゃいましたら。
どうかご連絡下さい!

いつまでも、井村はお待ちしております。

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