お父さんが音楽家になるまで~中学時代は、いじめられました

皆さんこんにちは!ソングメーカー代表、井村淳也です。

前回の記事では、私がエレキギターと出会い、ギターにのめりこんでいく姿を書かせて頂きました。

いじめられたこと


中学時代を振り返るとき、どうしても避けて通れないことがあります。

それは、私がいじめられていたということです。

いじめ、といっても、クラス全体で集中的に無視したりするような陰湿なものではなく、一部の人たちから暴力を受けたり、罵られたりするような形のものでした。

それでも、私にとってはとても辛く苦しい日々であったことは間違いありません。
ある日突然、理由も分からないまま、いじめを受けるようになる・・・
いつ終わるとも知れない絶望的な毎日でした。
体の痛みよりも、心の痛みのほうが何倍も大きく感じていました。
そして思っていたのは
「自分はこんなことをされるほどに、誰かにとって嫌な存在なのだろうか」
ということでした。
そう考えることで、さらに自分自身を追い詰めていったようにも思います。

私は前回の記事でも書きましたように、その頃は
「自分の感情を表現すること」がとても苦手な少年でした。

どうして、そのようになったのかは分かりません。性格的なものもあったと思います。
そんな私は
「嫌なものは嫌だ」とはっきり言えませんでした。

いじめてくる相手に対し、
「怖いから逆らえない」
ということももちろんありましたが、それ以上に私の本質的な部分、
「自分の思いをはっきり伝えられない」
ことが、より相手をエスカレートさせ、いじめられる期間を長引かせたのではないかと思うのです。

(なぜ、そんなことをするんだ。やめてくれ。嫌だ。辛い、苦しいんだ。)
私は当時、いつも心の中でそう思っていました。
ですが、言えなかった。

私は今、41歳ですが、今でも時々、当時の夢を見ることがあります。
実はこれでもだいぶ、減ったのです。
30歳頃までは、しばしば夢を見てうなされて起きることもありました。

自分の人生において。
いじめられたことは、本当に暗く、辛い影を落とし続けてきました。
あの頃がもし、無かったら。
あの辛かった記憶がもし、違うものだったら。人生をやり直すことができたら。
そう思ったことは何度もあります。
それでも、自分の過去の事実であることは間違いありません。
それはとても辛いことですが、自分の中で無かったことにできるものでもないのです。

音楽との関係

なぜ、このような過去をさらけ出すのか。
本来、心にしまっておきたい過去であるはずではないのか。

そんな質問を以前、受けたことがあります。
もちろん、私にもそういう気持ちはあります。

それでも、ソングメーカーのホームページでもお伝えしていますが、私がこうして過去をさらけ出すことには理由があります。

それは、ひとえに
音楽が自分の辛い時期を救ってくれたから」なのです。
今、こうして音楽家としてお仕事をさせて頂いている自分にとって、音楽と自分を結びつけた過去の体験は、自分の生き方にとって重要な分岐点でもありました。
その意味でも、私がどんな思いを抱えて音楽家を目指したのかを、お伝えするべきだと考えたからです。

今の自分は、とても幸せです。
そう思えるからこそ、こうして過去を振り返り冷静に捉えることが出来るのです。
今の私は、信じ続けてきた音楽の道へ進み、たくさんの人に支えられ、認めて頂きながら、毎日を過ごしています。
「自分のやりたいこと、表現したいことはこれです」と、はっきりと自分の意思を伝えることができる。
自分が変わることができたのは、音楽を作ること、音楽への情熱は誰にも負けないと思えたから。

音楽があったからこそ、自分がこうして生きてこられたのだと改めて感じるのです。
音楽と出会えたから、音楽を作ることで自分に対する自信を取り戻すことができた。

今、自分の人生を振り返り、そうはっきりと確信を持っています。

だからこそ、音楽の持つ力の素晴らしさ、可能性。
そんなものを、私も一人の音楽家として、多くの人に届けていきたいと、強く願ったのでした。

そんな思いで立ち上げたのが、ソングメーカーです。
そこには、私の人生そのものが詰まっていると言ってもいいでしょう。

私が音楽に対し、どんな思いを抱えながら生きてきたのか。
私にとって辛かったこと、苦しかったことは、すべてが音楽につながっているようにも感じるのです。
そんな私自身の心からの思いを、表現できるもの。
それがソングメーカーという形であり、音楽家として生きていくということなのです。

友達の存在

そんな辛く暗い毎日の中学時代。
それでも何とかやっていけたのは、友達がいてくれたからだと今はっきりと思います。

決して、クラスの人気者でもなく、顔が広いわけでもありませんでしたが、仲良くしてくれる友達は確かにいたのです。
そして、今でも、そんな友達との絆はつながっています。

私にとって、かけがえのない存在です。

友達がいてくれたことで、辛い時期を乗り越えることができた。
それは私にとってとても幸運でした。

友達と、音楽に支えられながら。
辛く苦しい中学時代を、何とか乗り越えた私でした。

高校入試から後の時期については、次回以降の記事でお話させて頂きたいと思います。

今回も最後までお読み下さり、ありがとうございました!

コメント