皆さんこんにちは!ソングメーカー代表、井村淳也です。
2022年6月1日、白梅眼福さんの専用ページを制作公開させていただきました。
作曲・編曲、動画制作、CD制作も含めてのご依頼でしたが、このページではメインとなる作曲・編曲についてお伝えできればと思います。
Q:専用ページとはなに?こちらで詳しくご紹介しております。
今回のプロジェクトについて
白梅眼福さんの専用ページ
今回のプロジェクトでは、5曲を順番にある程度短い期間で制作させていただきました。
白梅眼福さんは、事前に明確な楽曲イメージと完成した状態の歌詞をお送りくださいます。
そのため、私も作曲・編曲のイメージがつけやすく、その後の動画制作からCD制作、音源配信、そして専用ページ制作とスムーズに進めることができました。
今回のテーマとなっている、432Hzの音楽。
通常、440Hzで設定されている楽器の周波数を、あえてほんの少しだけ下げた状態で作ることで、癒しの世界観を作り上げたいというお考えでした。
432Hzで出来上がった音楽に合わせて歌うので、もちろんボーカルもその周波数で歌うことになります。
432Hzの音楽については、私もその存在は知っていましたが、実際に作るのは初めてでした。
その差は8Hz。ほとんどわからない程度の差とも言えますが、その微妙な差が作り出す感覚というのは、私のように「調性」に慣れ切った耳にはとても新鮮でした。鍵盤の隣同士(例えばドとド#、ミとファ)を「半音違う」と表現しますが、あえて数字で説明すれば8Hzというのはそのさらに3分の1程度になるでしょうか。
そのくらいわずかな差ですが、音楽の本質は本来「協和と不協和」「緊張と弛緩」の連続が作り出す心地よさ、ではないかと思っています。
ですので今回のプロジェクトは、私もよいものを作りたいという気持ちで取り組ませていただきました。
総製作期間…約4か月。CD制作、専用ページ制作まで含む。
(白梅眼福さんは、これまでも多くのご依頼をしてくださっていることもあり、今回はかなり楽曲制作についてはスムーズに進んだこともあり、この短納期を実現できました)
以下に1曲ずつ、制作後記もかねて作曲者の立場から思いを述べさせていただきたいと思います。
雨あがりの日常
雨あがりの日常
最初に制作。そのため、一番「癒しの世界観を作ろう」という思いが強かった曲かもしれません。
使っている楽器の音色やテンポ等、透明感を感じられる楽曲にしようと考えていました。
全体的に静かで、暗いとまではいかないけれど穏やかな楽曲です。
和音はマイナーコードを多く選択し、寂しげで透き通るような響きを楽曲全体の性格にしたいと思って作りました。
歌はiyuさん。いろいろな曲調をこなす変幻自在の歌い手さんです。今回の楽曲でも、特にiyuさんの魅力と私が思ているウイスパーボイスでささやくような透明感のある歌声を届けてくださいました。
今という瞬間・永遠へ
今という瞬間・永遠へ
2番目に制作。今回の楽曲で最もバラード色の強い一曲です。
冒頭は静かに、エネルギーを抑えながら入っていき、サビ、間奏、2番と徐々に力強さを増していくような、そんな演出をイメージして作らせていただきました。
ドラムを中心としたリズムも、間奏以降で強くなりその存在感を増していきます。バラード調の曲でよく見られる表現方法ですが、この曲のもつ内に秘めた強さを表現するのにふさわしいのではないかと思い、このようにしました。
歌は私、井村が担当させていただきました。
ほかの4曲と比べ音域がかなり低くなっていますが、そのあたりの対比も一つの音楽表現として聞いて頂ければ嬉しく思います。
空・練る・遊ぶ
空・練る・遊ぶ
3番目に制作。今回の5曲中で一番明るい曲です。
またリズムもはっきりとつけ、テンポ感もある曲にしました。
和音進行としては、長調で私の好きでよく使うパターンではありますが、メロディラインが綺麗に通るようなイメージで和音を考えてみました。
曲調としては、前向きで明るい世界観。でも、元気~!という感じではなくて、穏やかさの中にある強さのような、目には見えないけど確かにある、そんな光を感じられるような気持ちで作曲してみました。
歌はosayoinuさん。素晴らしい音程と表現力をお持ちの歌い手さんで、想像を超える仕上がりになったと思います。曲のイメージと声質がピッタリ合っていて、歌で楽曲の世界観を作り上げてさらに素敵なものにしてくださいました。
雄たけびをあげて
雄たけびをあげて
4番目に制作。
メロディライン、和音進行はむしろポップでわかりやすい楽曲で、ピアノとアコギを主体として全体的に明るいサウンドで仕上げています。
その中でもこの楽曲の歌詞が持つポジティブな力強さをどうやって表現するか、いちばん悩んだ曲かもしれません。
作曲していて、大体の仕上がりイメージは頭の中に描けることがほとんどなのですが、この楽曲に関してはずっと考え続けながら作っていった、という私にしては珍しい制作工程を経た曲ではないかと思います。
それでも最終的な仕上がりは納得のいくものになりました。表現したい音楽性を作り上げることができたのではないかと思っています。
歌はmanamiさん。5曲の中で最も音域が高く、さらに高音の割合が多いため裏声主体の難しい曲になったのですが、ご自身の持つ素敵なお声で見事に歌い上げてくださいました。間奏部分の雰囲気が変わるところも聞きどころです。
大切なこと
大切なこと
最後に制作。
今回の楽曲の中では個人的にいちばん自分らしいというか、多用するメロディライン・和音進行で作った楽曲かなと思います。
作曲自体は早期に決まったのですが、実際の歌入れを行う際にテンポやキー、それに伴うボーカルの印象など、白梅眼福さんのイメージと異なる点があったため、何度か再調整、リテイクを行って完成しました。そういう意味では5曲の中で最も時間がかかり当初の形から変化した一曲でもあります。
歌はyu⌒ko*゜さん。上述のように何度もやり直しをお願いしてしまう結果となったのですが、快くリテイクに応じていただき私としてもとても助かりました。ポップス系を特に得意とされている歌い手さんで、当初よりもスローに、かつ音程も大きく下がった状態でしたが見事な歌に仕上げてくださいました。
全体を通して
こうして改めて振り返ってみると、短期間に5曲、基本的には同じコンセプトを貫きつつ違う曲を作ることは、なかなか難しい部分もありましたが貴重な経験をさせていただき、音楽家として幸せな時間だったなと感じています。
またフルパッケージプランでのご依頼でもあり、楽曲制作のみならず動画制作、CD制作、楽曲配信とオリジナル曲から派生する様々なサービスに関しても対応させていただくことで、より今回のプロジェクトを強く感じられたと思います。
Q:フルパッケージプランとはなに?こちらで詳しくご紹介しております。
最後になりますが、白梅眼福さん。今回は本当にありがとうございました!白梅眼福さんのオリジナル曲がこれからより多くの方に届けられるよう、私も努めてまいります。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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