和楽器以外の選択 楽器の例と楽曲表現の可能性

皆さんこんにちは!ソングメーカー代表、井村淳也です。

よさこいソーランの楽曲制作では、和風のテイストを意識した楽曲をイメージされるお客様が多く、そのため和楽器を中心とした楽器構成となる場合がやはり多くなります。

和楽器とは、和太鼓、三味線、尺八などです。
和楽器だけでも打楽器、弦楽器、管楽器、それぞれ幅広い楽器がありますので、ほぼ和楽器だけで構成することも可能です。

しかし、私たちよさこいソングメーカーでは和楽器以外の楽器選択も広く柔軟に対応いたします。
そうすることで、より音楽性の幅を広げることができますし、自分たちだけのオリジナリティを強く出すこともできます。
音楽表現の可能性を大きく広げることができるため、和楽器以外の楽器を積極的に取り入れることも考えてみてはいかがでしょうか?

今回のブログでは、具体的にどのような楽器を選ぶことができるのか、その具体的な使い方について説明していきます。
考え方としては、制作者である私、井村淳也の音楽的なアプローチにも触れ、より実際の制作現場に則した音楽的な考え方をお伝えして、何かの制作のヒントとしていただければ嬉しく思います。

ピアノ

ピアノピアノの音色は効果的に楽曲を彩ります

特に中盤などで多く展開される、スローテンポのパートにおいて存在感を発揮するのがピアノです。
ピアノは一般的に「楽器の王様」と呼ばれます。
その理由は様々あると思われますが、私は個人的に感じるところでは
「一つの楽器でとても広い音域をカバーしている」
という特徴が大きいのではないかと考えています。

そんなピアノですが、私の場合は主にスローなパートで、透明感のあるサウンドを演出するために使用することが多いです。
ピアノをバックに、主旋律を別の楽器で奏でることもあります。
和楽器ではないとはいえ、ピアノの音はアナログで温かみのあるものでもあります。
そんな音色の特徴が、他の楽器と自然になじむのもピアノの長所ではないでしょうか。

エレキギター

エレキギターロック調の力強いアレンジに効果的なエレキギター

楽曲やチームの意向により、使う・使わないの判断が大きく分かれるのがエレキギターです。
エレキギターはそのイメージそのままに、ロック調のアレンジで仕上げたい楽曲にふさわしい楽器です。

特にエレキギターでのバッキングが入るだけで、その曲調は一気にロックサウンドに様変わりします。
もともと、ドラム・ベースは使っている楽曲が多いため、そこにエレキギターが加わることでいわゆる「バンドサウンド」のスリーピースが揃うわけで、ある意味で当然ではあります。

一般的に「エレキギター」と言えば、オーバードライブ・ディストーションなどの「歪ませる」音色をイメージされることが多いと思います。
ソングメーカーでの楽曲制作も、やはりエレキはそのような使い方をすることがほとんどで、曲の中の盛り上がるパートでの使用が多くなっています。

いわゆるクリーントーン(歪ませないで透明感のあるギターサウンド)やアコースティックギターの使用は、ほとんどよさこいソーラン楽曲では行っていません。ほかの楽器とのバランス、楽曲の雰囲気を考えた際、あまり適したサウンドではないためです。
ただ、将来的にそういったギターサウンドも取り入れていく可能性はあります。

ブラス

ブラス管楽器の存在感あふれる音色で楽曲を華やかに

いわゆる管楽器の音色です。
管楽器と一言で言ってもいくつかありますが、特に「どの管楽器」と指定するわけではなく、使用する楽曲パートや担当するメロディにより使い分けています。

例えば、メロディラインが強く前に出るような箇所であれば、トランペット。
中音域を補強したいのならホルンやトロンボーン。
低音域での力強さを意識するときは、チューバ。ベースとユニゾンで演奏することもあります。

このように、主に金管楽器にはなりますが、ブラス特有の力強さ、情緒的なサウンドをうまく楽曲に取り入れながらアレンジすることで、楽曲のイメージが大きく変わってくることも多く、大きな存在感を発揮する楽器です。

どんな楽器でもお好みに合わせて

様々な楽器がありますいろいろな楽器の可能性がまだまだあります!

今回はピアノ、エレキギター、ブラス、と3種類の楽器をご紹介しました。
これらは、実際によさこいソングメーカーでの使用実績も多くある楽器になります。

もちろん、今回紹介した以外の楽器でも、お客様のご要望にあわせて使用することが可能ですのでご安心ください。
また、一度名前をあげた楽器は必ず使わなくてはいけない、などという制限もありません。例えば

「~の楽器を使ってみたいけど、実際に曲の中であわせて聞いてみないとわからない。やっぱりイメージと違った、というときはもとに戻せる?」

このような質問をいただくことがあります。
ご安心ください、後からほかの楽器、音色に差し替えることは可能ですので、ぜひ、お客様の音楽に対する理想のイメージをお伝えいただければと思います。

音楽の可能性は常に大きく、無限に広がるものだと思っています。
私自身、まだまだ使っていない楽器や音色がたくさんあり、その可能性の大きさにいつも驚かされる思いです。
世界に一つだけのオリジナルソングを、ぜひ、あなたのアイデアで特別なものに育てていってください。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

コメント