制作者・井村淳也の作品紹介~No.3 Capricious wave

制作者・井村淳也の作品紹介~No.3 Capricious wave

皆さんこんにちは!ソングメーカー代表、井村淳也です。

私、ソングメーカーでの制作者である井村淳也のオリジナル曲を紹介するこのコーナー。
ご依頼楽曲とはまた違った形で、私の音楽性を感じていただければ嬉しいと思っています。

3曲目となる今回は、Capricous waveです。

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制作背景、作った時期

確か23歳頃、社会人になってすぐくらいの頃だったと思います。今から考えれば20年ほど前です。
ちょうど2枚目のアルバムを作っていました。

通産オリジナル曲が20曲くらいになっていて、ある程度、自由に楽曲制作ができるようになっていた頃です。
自分の表現したい音楽性を広げていくことに力を注いでいた時期でもありました。

特徴・楽曲イメージ

和訳すれば「気まぐれな波」という意味になります。
どちらかと言えば熱い時期の海、小舟が波に揺られて漂っているようなイメージで作りました。

音楽的にもタイトルの通りで、ゆらゆら漂いながら流れるようなメロディライン、和音進行を表現したいと思って作りました。
細かく転調しますし、メロディラインはゆったりしていますが上下の動きが大きく、特徴的です。

楽曲全体の雰囲気としては、「明るくも暗くも無く、にぎやかでも静かでもなく、ちょうど中間あたり」と感じられるかもしれません。
実際、そのようなイメージで作っています。

こういう「どちらかにはっきりさせない音楽の心地よさ」という部分に、20年も前から魅力を感じていたんだなあということがよく分かります。

今ならこうする!というところ

メロディラインで使っている音色(23秒あたりから始まる音がメロディラインです)は、当時好きで多用していましたが、今聞くと少し主張が強いですし、伴奏の音になじんでいない感があります。
今ならこのメロディラインの音色をもう少し柔らかいものにして、全体との調和を図る方向で調整すると思います。

この楽曲の音楽性について思うこと

先ほど説明しましたように、色々な音楽性を表現する、という考えで楽曲を作っていた時期に当てはまるのは、10~20曲くらいあるのですがこの曲はちょうどその時期にあたります。
自分の音楽性を広げていく、というのは、簡単ではありません。
音楽を作る立場の人間として、自分の考える「良い音楽のあり方」という形があって、そこに収まるような音楽を作っていくのがまず、基本の考え方としてあると思うんです。
特にこの曲などは、依頼を頂いて作ったものではないのでなおさらです。
自分の信念、音楽のあるべき形、のようなものを追求していった結果、このCapricious waveという曲も生まれたんですね。

なんだか難しい言葉ばかりになってしまったのですが、そういう「音楽への思い、考え方」というのも日々、少しずつ変わっていくものだと思うんです。
そういう意味では今の自分でも、この曲に対する考え方のベースとなる部分は変わっていなくて、今でもある程度納得して聞くことができる曲の一つではないかな、と感じています。
20年以上経つのに、今でもまだ新鮮な気持ちを(だいぶ減ったとしても)持ちながら向き合うことができる。それも、またオリジナル音楽の素晴らしい魅力の一つだなと改めて思っています。

というわけで、代表兼制作者の私・井村淳也のオリジナル曲紹介、第三弾はCapricious waveでした。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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