AI時代だからこそ差がつく「人間味のある」よさこい曲の作り方

なぜ「良い曲」だけでは勝てないのか?入賞チームが実践する楽曲設計の秘密

よさこいで「強い演舞」を作るには、単なる盛り上がりだけでなく緻密な「楽曲設計」が不可欠です。

これまで550曲以上の制作に携わってきた井村淳也が、感覚に頼らない楽曲構成の理論を徹底解説します。冒頭10秒の役割や、記憶に焼き付く緩急の付け方など、審査員や観客に「伝わる」構造を具体的に分解。

チームの個性を引き出し、演舞を次のステージへ引き上げるための設計指針をお届けします。

代表兼制作者・井村淳也が動画で皆様にご説明いたします。


AI時代のよさこい曲制作─人にしかできないことは何か

AIによる作曲やアレンジが当たり前になりつつある今、「音楽は誰でも作れる時代」に入ったと言われています。ボタン一つでそれらしいメロディが生まれ、迫力のある音源も短時間で完成する──技術的には、確かにそうかもしれません。

では、よさこい曲制作もAIで十分なのでしょうか。
550曲以上のよさこい楽曲を手がけてきた立場から言えば、答えは明確に「違います」。

よさこいの楽曲は、単なるBGMではありません。チームの歴史、今年の覚悟、踊り手の感情、観客との一体感、そして次世代へ引き継がれる“記憶”まで背負っています。そこには、数値化できない感情や、言葉にならない想いが必ず存在します。

この記事では、AIが急速に進化する時代において、よさこい曲制作で人にしかできない役割とは何かを整理します。
AIを否定するのではなく、どう使い、どこを人が担うのか──その境界線を、現場視点で丁寧に紐解いていきます。

この記事を読むことで得られること

  • AIでできること/できないことを「賛否」ではなく役割分担として整理できます
  • よさこい曲が“機能音楽”ではなく、感情と文脈を背負う芸術である理由が腹落ちします
  • AI時代でも人にしか担えない「翻訳」と「総合演出設計」という制作の核心が明確になります

まず結論:AIは制作の強力な補助になりますが、よさこい曲の価値を決めるのは「そのチームで踊る理由」を音にする人の仕事であり、そこは代替されません。

  1. AIで「できること」と「できないこと」を正確に切り分ける
    1. 作曲・アレンジ・音源生成におけるAIの現在地
    2. よさこい制作でAIが得意な領域
    3. AIに任せると“薄くなる”部分
    4. 技術論ではなく「役割分担」の話として捉える
  2. よさこいは“機能音楽”ではない──感情と文脈の芸術
    1. よさこい楽曲が背負うもの(物語・歴史・想い)
    2. 「踊る人」「観る人」「受け継ぐ人」が同時に存在する特殊性
    3. 文脈を読む力はなぜAIに難しいのか
    4. 祭り音楽としての本質
  3. 人にしかできない①チームの“言語化できない感情”を音に翻訳する力
    1. 言葉にならない違和感・迷い・覚悟
    2. ヒアリングで拾われる沈黙・間・温度
    3. 550曲制作で実感した「最後に効く要素」
    4. AIでは代替できない“共感の翻訳”
  4. 人にしかできない②踊り・空間・観客を含めた“総合演出設計”
    1. 演舞・フォーメーション・会場音響との連動
    2. 観客の反応を想定したブレイク・間
    3. 映像・SNS時代の現場感覚
    4. 現場を知っている制作者の価値
  5. その違和感、放置したまま制作を進めていませんか
    1. まずはチームの想いを整理してみる
    2. よさこい楽曲制作の想い整理フォーム
  6. AI時代に選ばれる制作者とは──「作る人」から「共に考える人」へ
    1. AIを使うか否かではなく、どう向き合うか
    2. 制作者の役割の進化
    3. 依頼者と並走する存在としての価値
    4. 人が介在するからこそ生まれる“納得の一曲”
  7. まとめ|AI時代でも、よさこい曲は「人の仕事」であり続ける

AIで「できること」と「できないこと」を正確に切り分ける

AI時代のよさこい曲制作を語るとき、まず必要なのは「賛成か反対か」という感情論ではありません。
重要なのは、AIで“できること”と“できないこと”を冷静に切り分ける視点です。
ここを誤ると、AIに過度な期待をしたり、逆に本来使えるはずの領域まで拒否してしまったりします。

作曲・アレンジ・音源生成におけるAIの現在地

現在のAIは、

  • 一定のジャンル感を持った作曲
  • テンポやコード感の整理
  • それらしいアレンジや音源の生成

といった「型が明確な音楽制作」を非常に得意としています。

例えば、
「アップテンポで和風テイスト、迫力のある楽曲」
といった条件を与えれば、短時間で“それっぽい音”を出すことは十分可能です。

このスピード感と量産力は、人間には真似できない強みと言えるでしょう。

よさこい制作でAIが得意な領域

よさこい制作の中でも、AIが特に力を発揮するのは以下のような領域です。

  • アイデア出しの初期段階
  • 仮の方向性確認用デモ
  • リズムパターンや構成案のたたき
  • 音色のバリエーション探索

つまり、「白紙の状態から選択肢を増やす作業」です。

ゼロから1を生むというより、「0.5くらいまで一気に広げる」のがAIの真価だと言えます。
この工程をうまく使えば、制作スピードは確実に上がります。

AIに任せると“薄くなる”部分

一方で、AIに任せきりにした瞬間、はっきりと薄くなる部分があります。

  • チーム固有の背景
  • 今年その曲で立つ意味
  • 踊り手の感情の揺れ
  • 観客との間に生まれる空気

こうした要素です。
AIは「平均的によさそうな音」は作れても、“そのチームでなければ成立しない音”を判断できません。
なぜなら、そこには数値化できない文脈と感情があるからです。

結果として、AI主導の曲は

  • 「悪くはないけれど、なぜか心に残らない」
  • 「どこかで聴いたことがある気がする」

という印象になりやすい。
これは技術の問題ではなく、役割の問題です。

技術論ではなく「役割分担」の話として捉える

ここで大切なのは、AIを「代替者」として見るのではなく、
制作工程の中の一つの役割として捉えることです。

  • AI:選択肢を広げる/可能性を提示する
  • 人:意味を与える/文脈を読み取る/決断する

この分担が明確になったとき、AIは脅威ではなく強力なパートナーになります。

よさこい曲制作において最終的に問われるのは、
「音が鳴っているか」ではなく、
「なぜこの音で踊るのかを、チーム全員が腹落ちしているか」
です。

AIは提案はできますが、納得を生むことはできません
その役割を担えるのは、踊り手やチームと向き合い、対話し、迷いながらも一緒に決断できる“人”だけです。

よさこいは“機能音楽”ではない──感情と文脈の芸術

よさこい楽曲をAIで語るとき、どうしても「テンポ」「迫力」「盛り上がり」といった機能面に議論が寄りがちです。
確かに、踊りやすさや構成のわかりやすさは重要です。
しかし、よさこいの音楽は決して“機能音楽”だけでは成立しません
そこには必ず、感情と文脈が存在します。

よさこい楽曲が背負うもの(物語・歴史・想い)

一曲のよさこい楽曲には、驚くほど多くのものが背負わされています。

チームの成り立ち、地域との関係、過去の挑戦と失敗、今年こそ越えたい壁──
それらが、明示的であれ暗黙的であれ、必ず音の中に織り込まれます。

特に印象的なのは、

  • 「この曲で最後にしたい」
  • 「この曲で再出発したい」

といった節目です。
そうした場面で求められるのは、単に踊りやすい音ではなく、感情の居場所をつくる音です。

この“背負わせる力”こそが、よさこい楽曲の本質であり、
数値や条件だけでは扱えない領域です。

「踊る人」「観る人」「受け継ぐ人」が同時に存在する特殊性

よさこい音楽の特異性は、三つの立場が同時に成立している点にあります。

  • 踊る人:今この瞬間に全力を出し切る存在
  • 観る人:初見で感情を受け取る存在
  • 受け継ぐ人:数年後、この曲を“記憶”として引き継ぐ存在

この三者は、同じ曲をまったく異なる文脈で受け取ります。

踊り手にとっては“今”の曲であり、
観客にとっては“一瞬の体験”
後輩にとっては“語り継がれる物語”になる。

この重層的な受け取られ方を前提に設計される音楽は、
そもそも単機能ではありません

文脈を読む力はなぜAIに難しいのか

AIは、過去のデータから「よくあるパターン」を抽出することは得意です。
しかし、その年、そのチーム、その状況で“なぜこの音なのか”を読む力は持っていません。

たとえば、

  • 去年は攻めた。今年はあえて抑える意味
  • 強さではなく“静けさ”を選ぶ覚悟
  • 技術的には簡単でも、感情的に難しい選択

こうした判断は、データではなく対話の中から立ち上がってきます

沈黙、言いよどみ、何気ない一言──
そこに含まれる文脈を読み取ることが、よさこい制作では決定的に重要です。
この作業は、現時点では人にしか担えません

祭り音楽としての本質

よさこいは競技である以前に、祭りです。

祭りの音楽に必要なのは、整った構造や正確さだけではなく、
人の感情を動かし、場の空気を変える力です。

その場に立ち会い、空気を感じ、踊り手や観客の表情を見てきた経験が、
音の設計に反映されます。

AIは音を生成できますが、祭りの“場”を体験することはできません

だからこそ、よさこい楽曲は今もなお、
人の手と感覚によって磨かれ続けているのです。

チームの物語や演舞テーマを音楽にした具体例として、
彩雲のイメージや「動→静→動」の演舞構成をもとに制作した事例も紹介しています。
彩都758様の制作事例を見る

人にしかできない①チームの“言語化できない感情”を音に翻訳する力

よさこい曲制作の現場で、最も重要で、最も見えにくい仕事があります。
それは、依頼者自身も言葉にできていない感情をすくい上げ、音に変換することです。

ヒアリングの場で語られる言葉は、実は全体の一部に過ぎません。
本当に曲の方向性を左右するのは、言葉にならない違和感、迷い、覚悟といった「沈黙の側」にあります。

言葉にならない違和感・迷い・覚悟

「何か違う気がするんですけど、うまく説明できなくて……」
この一言は、制作現場で何度も耳にしてきました。

多くの場合、これは“感覚が未整理”なのではありません
むしろ逆で、感情があまりにもリアルで、まだ言語化できていない状態です。

  • 勝ちたい気持ちと、チームらしさを守りたい気持ちの葛藤
  • 新しい挑戦への期待と、失敗への恐れ
  • 過去を超えたい想いと、否定したくない歴史

こうした相反する感情は、言葉にした瞬間にこぼれ落ちてしまうことがあります。
だから私は、無理に言語化させようとはしません。

まずは、その違和感が「どの瞬間に出たのか」「どこで止まったのか」を一緒に確認します。

ヒアリングで拾われる沈黙・間・温度

AIは言葉を処理しますが、沈黙は処理できません
しかし、よさこい制作のヒアリングでは、この沈黙こそが最も重要な情報源になります。

  • 音源を流した後の数秒の間
  • 「うーん」と考え込む時間
  • 言いかけて、飲み込んだ一言

これらには、必ず理由があります。
私はヒアリングの場で、相手が言葉を探している時間を遮りません。
沈黙を埋めるよりも、沈黙の温度を感じ取ることを優先します。

この“間”から読み取れるのは、

  • 「本当はこうしたい」
  • 「でも、それを言っていいかわからない」

という心の揺れです。
この揺れを理解できたとき、音の方向性は一気に定まります。

550曲制作で実感した「最後に効く要素」

550曲以上制作してきて、最後に仕上がりを決定づけるのは、
コードや音色でも、テンポでもありません

最後に効くのは、“そのチームが音に納得しているかどうか”です。

技術的に完成度が高くても、どこか腹落ちしていない曲は、踊りに現れます。
逆に、多少粗さが残っていても、チームが「これだ」と感じている曲は、驚くほどの迫力を持ちます。

その違いを生むのが、

  • 自分たちの想いがちゃんと受け取られているという感覚
  • 制作者が“外側”ではなく“内側”に立ってくれているという信頼

です。

この感覚は、AIでは作れません
なぜなら、それは音そのものではなく、人と人の関係性から生まれる納得だからです。

AIでは代替できない“共感の翻訳”

AIは言葉を音に変換することはできます。
しかし、人が感じている曖昧な感情を、
「こういう音なら伝わるだろう」と想像しながら翻訳することはできません。

共感とは、正解を当てることではなく、一緒に迷い、一緒に決めることです。

よさこい曲制作において人にしかできない仕事とは、
この“迷いを共有するプロセス”そのものだと私は考えています。

だからこそ、AIがどれだけ進化しても、
チームの感情を背負う一曲は、人の手と感覚によってしか生まれません

それが、550曲制作してきた今、私が最も確信していることです。

チームの言葉になりきらない想いや、演舞に込めたい背景をどのように受け取り、
一曲へ形にしているのかは、代表紹介ページでも詳しくお伝えしています。
よさこいソングメーカー代表・井村淳也について見る

AIで「それっぽい音」は作れる。
でも、「このチームで踊る理由」まで音にできているか──
そこに違和感を感じているなら、一度立ち止まって整理する価値があります。

よさこいソングメーカーでは、単に音源を作るのではなく、
チームの想い、演舞テーマ、地域性、掛け声、構成まで含めて、
「この曲で踊りたい」と思える一曲を一緒に考えることを大切にしています。
よさこいソングメーカーが選ばれる理由を見る

人にしかできない②踊り・空間・観客を含めた“総合演出設計”

よさこい曲制作において、「良い音楽」と「強い演舞」を分けて考えることはできません。
なぜなら、よさこいの音楽は踊り・空間・観客の反応まで含めて初めて完成するものだからです。
この“総合演出設計”こそ、AIでは代替できない、人の仕事の核心だと感じています。

演舞・フォーメーション・会場音響との連動

よさこいの楽曲は、スタジオで完結しません。
最終的に鳴るのは、屋外の会場、反響の強いホール、音が遅れて届く広場──
環境は毎年、毎会場で異なります

そこに加わるのが、

  • 大人数フォーメーションの移動
  • 隊列が割れる瞬間の視線集中
  • 前後左右でズレる音の届き方

こうした要素を踏まえずに作られた音は、
いくら音源として完成度が高くても、現場では力を発揮しません

私は制作段階から、

  • 「このキメは、フォーメーションが完成した“その瞬間”に鳴るか」
  • 「この静けさは、会場の残響で消えないか」

といった“現場基準”で音を設計します。
この視点は、実際に演舞を見てきた経験がなければ身につきません

観客の反応を想定したブレイク・間

よさこいは、踊り手だけのものではありません。
観客のどよめき、拍手、歓声が加わった瞬間に、演舞は一段階上の次元に入ります

そのためには、観客が反応する“余白”を音に組み込む必要があります。

  • 一拍の“間”で視線を集める
  • サビ前にあえて音を引く
  • 掛け声が入るためのスペースを残す

これらは譜面上では説明しづらく、データ化もしにくい要素です。

しかし、実際の会場を知っている制作者なら、

  • 「ここで声が上がる」
  • 「ここで一瞬、空気が止まる」

という感覚が身体に染みついています。

AIは音の連続性を保つことはできますが、
人の反応を待つ“間”を設計することはできません
この差が、会場全体の熱量に直結します。

映像・SNS時代の現場感覚

現代のよさこいは、会場だけで完結しません。
演舞は動画として切り取られ、SNSで拡散され、何度も再生されます。

つまり、

  • どこが切り抜かれるか
  • どの瞬間がサムネイルになるか
  • 音と動きが一体となって“映える”か

こうした視点も、楽曲設計に含める必要があります。

私は、

  • 「この8秒は、動画で何度も再生される」
  • 「このキメは、スマホ越しでも伝わるか」

といった前提で音のピークを配置します。
これはAIが学習データからは掴みにくい、“今の現場感覚”です。

現場を知っている制作者の価値

総合演出設計とは、音楽だけの話ではありません

踊り手の呼吸、フォーメーションの緊張感、観客の期待値、会場の空気──
それらを一つの立体として捉え、音に落とし込む作業です。

この仕事は、机上ではできません。
現場を見て、感じて、失敗も成功も経験してきた人間だからこそ可能になります。

AIがどれだけ進化しても、
「この会場、このチーム、この瞬間で、何が起きるか」を想像しながら音を設計することは、人にしかできません。

よさこい曲制作における人の価値は、まさにこの“現場を背負う感覚”にあるのです。

その違和感、放置したまま制作を進めていませんか

AIで曲を作れる時代だからこそ、
「完成しているのに、どこか納得できない」
という状態が起こりやすくなっています。

それは技術の問題ではなく、
「このチームでなぜこの曲なのか」が整理されていない状態
かもしれません。

よさこい楽曲において最も重要なのは、
完成度ではなく“納得して踊れるかどうか”です。

まずはチームの想いを整理してみる

下のフォームは、「メールアドレス」「お名前」「一言」だけで送信できます。
まだ方向性が固まっていなくても問題ありません。

  • AIで作ったが、どこかしっくり来ていない
  • チームの想いをどう音にすればいいかわからない
  • 「この曲で踊る理由」を明確にしたい
よさこい曲は、“納得”から強くなります

よさこい楽曲制作の想い整理フォーム

    「依頼するかどうか分からないけど、とりあえず気になることを聞いてみたい」
    「こんな内容で頼みたい場合は、どうすればいいんだろう?」
    そんなお気持ちで構いません。わかる範囲でご入力ください。


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    ※営業は行いません。まずはチームの状況や考えていることを整理するところからご一緒します。
    550曲以上の制作経験をもとに、現場視点でお話を伺います。

    AI時代に選ばれる制作者とは──「作る人」から「共に考える人」へ

    AIの進化によって、「音を作る」という行為そのものの価値は、確実に下がっていきます。
    しかしそれは、制作者の価値が下がることを意味しません。
    むしろ今、制作者の役割は大きく変わろうとしています

    AIを使うか否かではなく、どう向き合うか

    AI時代において重要なのは、「AIを使うか、使わないか」という二択ではありません。
    本質は、どこをAIに任せ、どこを人が引き受けるのかを自覚的に設計できているかです。

    AIは、選択肢を増やすことができます。
    スピードも、量も、網羅性も、人を圧倒します。
    しかし、どの選択肢を選び、どれを捨てるのか──その判断には、必ず価値観が介在します。

    よさこい曲制作において、その価値観とは、

    • 「このチームは、今年、何を表現したいのか」
    • 「勝ちたいのか、残したいのか、超えたいのか」

    といった問いへの答えです。
    この問いに向き合う姿勢こそが、AI時代における制作者の立ち位置を決めます。

    制作者の役割の進化

    かつての制作者は、「良い曲を作る人」でした。
    しかし今、その役割は
    「問いを立て、方向性を一緒に決める人」へと進化しています。

    • 技術を提示する人
    • 正解を教える人
    • 完成品を渡す人

    から、

    • 迷いを整理する人
    • 選択肢の意味を言語化する人
    • 決断の背中を押す人

    へ。

    AIが登場したことで、「作業としての制作」は機械に近づきました
    だからこそ、人は“思考と感情の伴走者”としての価値を担うようになったのです。

    依頼者と並走する存在としての価値

    よさこいの楽曲制作は、依頼者にとって常に「決断の連続」です。
    テーマ、方向性、強さ、静けさ、攻めるか守るか──
    その一つひとつに、チームの覚悟が問われます。

    そのとき、

    • 「これが正解です」と言い切る制作者よりも、
    • 「一緒に考えましょう」と言える制作者

    が、今は求められています。

    並走するとは、迎合することではありません
    相手の迷いを受け止めた上で、

    • 「この選択には、こういう意味があります」
    • 「この音を選ぶと、こういう未来があります」

    と提示することです。
    この対話の積み重ねが、最終的な納得につながります。

    人が介在するからこそ生まれる“納得の一曲”

    AIは、完成度の高い音を出すことができます。
    しかし、「これで行こう」と腹を括る瞬間を生むことはできません。

    よさこいの現場で本当に強い曲とは、
    チーム全員が

    • 「この曲で踊りたい」
    • 「この音に自分たちの想いが乗っている」

    と感じられる一曲です。

    その納得は、音そのものから生まれるのではなく、
    対話の過程と、共有された時間の中から生まれます

    AI時代に選ばれる制作者とは、
    技術を誇る人ではなく、
    音を通じて“考える場”をつくれる人

    「作る人」から「共に考える人」へ。
    この変化を引き受けたとき、
    よさこい曲制作は、AI時代においても変わらず人の仕事であり続けます

    実際の制作では、最初から曲調や構成がすべて決まっていなくても大丈夫です。
    チームのテーマ、参考曲、演舞イメージ、民謡、掛け声、納期などを伺いながら、
    一緒に制作方針を整理していきます。
    よさこい曲制作の流れを見る

    まとめ|AI時代でも、よさこい曲は「人の仕事」であり続ける

    AIの進化によって、音楽制作のハードルは確実に下がりました。
    作曲、アレンジ、音源生成──「音を作る」こと自体は、もはや特別な行為ではありません

    しかし、よさこい曲制作の本質は、そこにはありません

    よさこいの楽曲は、

    • チームの歴史を背負い、
    • 踊り手の感情を乗せ、
    • 観客と空気を共有し、
    • そして次の世代へと受け継がれていく“物語の器”です。

    その中核にあるのは、
    言葉にならない迷い、覚悟、願い、葛藤──人の感情そのものです。

    AIは選択肢を広げてくれます。
    スピードも、効率も、提案力も、人を助けてくれる存在です。

    けれど、

    • 「この曲で行こう」
    • 「この音に、自分たちの想いがある」

    腹を括る瞬間を生み出せるのは、人との対話だけです。

    AI時代において、制作者の価値は「作れるかどうか」ではなく、
    一緒に考え、迷い、決断に寄り添えるかどうかに移りました。

    私はこれまで550曲以上のよさこい楽曲を制作してきましたが、
    最後に強さを持つ曲は、例外なく

    • 「音が良いから」ではなく
    • 「この曲で踊る理由を、チーム全員が共有できている」曲でした。

    もし今、

    • AIで作った音にどこか違和感がある
    • チームの想いをどう音にすればいいかわからない
    • 技術より“納得できる一曲”を求めている

    そう感じているなら、そこが人の仕事の出番です。

    よさこい曲は、共に考えるところから始まります
    音を作る前に、想いを整理するところから。
    そのプロセスごと、私は伴走します。

    👉 よさこい楽曲制作のご相談はこちら(全国対応・オンライン可)

    ※ヒアリング重視/修正無制限/後払い制で対応しています。

    ここまで読んで、
    「今のまま進めていいのか少し引っかかる」
    と感じたなら、その感覚はとても重要です。

    よさこいの楽曲は、
    違和感を残したまま進めると、そのまま演舞に出ます。

    まだ言葉になっていなくても構いません。
    チームの状況や迷っていることを、そのまま共有してください。

    最初から曲調や構成がすべて決まっていなくても、
    チームの想いや演舞イメージを伺いながら、一緒に制作方針を整理していきます。

    よさこい曲制作の流れ|初めてでも分かるオリジナル楽曲制作の進め方
    ご相談から納品までの流れイメージよさこいソングメーカーの制作は、「曲を作ること」だけから始まるわけではありません。よさこい曲は、演舞で使われる音楽です。そのため、曲調やテンポだけでなく、チームの想い、演舞テーマ、地域性、民謡、掛け声、口上、...

    👉 チームの想いを整理してみる

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