
皆さんこんにちは。よさこいソングメーカー代表兼制作者の井村淳也です。
よさこいチームにとって、大会で良い結果を残すことは、大きな目標の一つです。
踊りを揃え、衣装を整え、何度も練習を重ね、限られた演舞時間にチームのすべてを込める。
その先に受賞や高い評価があれば、メンバーにとって大きな喜びになり、次の活動への自信にもつながります。
だからこそ、勝つことを目指す姿勢そのものを、私は決して否定しません。
ただ、17年以上にわたり、550曲を超えるよさこい楽曲の制作に携わってきた中で、何度も感じてきたことがあります。
勝つことだけを目標にしてしまうと、大会が終わった瞬間に、チームを支えていた熱まで失われてしまうことがあるということです。
目標にしていた大会が終わった。
思うような結果が出なかった。
あるいは、目標としていた賞を獲得できた。
結果が良くても悪くても、そこですべてを出し切り、次に向かう理由を見つけられないまま、燃え尽きたようになってしまうことがあります。
一方で、大会の結果にかかわらず、何年も活動を続けているチームがあります。
メンバーが入れ替わっても、卒業した人が演舞を見に戻ってくる。
数年前の曲を聴くだけで、当時の練習や仲間の顔が思い浮かぶ。
そして、新しいメンバーにも「このチームで踊りたい」と思わせる空気が残っている。
そのようなチームでは、楽曲が単なる演舞用の音源ではなく、チームの思い出や価値観を受け止める器になっています。
「この曲が好きだから、もう一年踊りたい」
「この部分をみんなで踊る時間が好き」
「この曲を聴くと、自分がチームの一員だと感じられる」
そんな感情は、順位表や審査結果だけでは生まれません。
チームのために作られたオリジナル楽曲だからこそ、歌詞や旋律、掛け声、音の展開の一つひとつに、自分たちの物語を重ねることができます。
そして、その曲に対する愛着が少しずつ、チームそのものへの愛着へと変わっていきます。
本記事では、オリジナル楽曲がなぜメンバーの継続やチームの絆につながるのか、私がこれまで多くのチームと曲づくりをしてきた経験をもとにお伝えします。
大会で評価されるためだけではなく、数年後にも「この曲で踊れて良かった」と思える一曲とは、どのような曲なのかをお伝えします。
この記事を読むことで得られること
- よさこいチームが大会後に燃え尽きてしまう理由と、結果だけでは支えきれないものが整理できます
- オリジナル楽曲が、メンバーの思い出やチームへの愛着を育てる理由がわかります
- 数年後にも「この曲で良かった」と思える一曲を作るために大切な視点が得られます
まず結論:よさこいのオリジナル楽曲は、大会で勝つためだけの音源ではなく、チームの時間や思い出を受け止め、メンバーが帰ってこられる場所を思い出させる大切な財産です。
勝つことだけが目標になると、燃え尽きやすくなる
よさこいチームにとって、大会はとても分かりやすい目標です。
開催日が決まっている。
審査がある。
順位や受賞という結果も出る。
そのため、メンバー全員が同じ方向を向きやすく、練習にも力が入ります。
「この大会で結果を残そう」
「昨年よりも上を目指そう」
「必ずファイナルへ進もう」
このような共通目標は、チームを一つにまとめる大きな力になります。
一方で、大会という目標には、はっきりとした終わりがあります。
本番が終われば、順位が決まり、その年に向けて積み重ねてきた時間にも一つの区切りがつきます。
目標が明確であるほど、それを失った後の空白も大きくなります。
思うような結果が出なかった場合には、
「あれだけ練習したのに、何のためだったのだろう」
「来年も同じだけ頑張れるだろうか」
と、気持ちが切れてしまうことがあります。
反対に、目標としていた結果を得られた場合でも、
「やり切った」
「もう十分頑張った」
という達成感が、そのまま燃え尽きにつながることがあります。
つまり、勝っても負けても、結果だけを活動の支えにしていると、大会が終わった瞬間に次へ進む理由を失いやすいのです。
もちろん、勝利や受賞には大きな価値があります。
努力が形になり、自信が生まれ、チームの知名度が高まることもあります。
ただし、順位や評価は、その年、その大会、その瞬間のものです。
長く活動を続けていくためには、それとは別に、日々の練習や仲間との時間そのものに意味を感じられるものが必要です。
「このチームで踊ることが好き」
「この仲間と、もう一度あの曲を踊りたい」
「結果にかかわらず、この時間を続けたい」
こうした思いがあって初めて、大会が終わった後にも、チームの熱は残ります。
勝つことは、チームにとって大切な目標です。
しかし、勝つことだけでは、人を長くつなぎ止めることはできません。
結果を超えて残る愛着があるかどうか。
そこが、単年で終わるチームと、何年も続いていくチームを分ける大きな違いになるのだと私は感じています。
長く続くチームは「曲」に愛着を持っている
17年以上、550曲を超えるよさこい楽曲を制作してきて感じることがあります。
長く活動を続けているチームには、自分たちの曲への強い愛着があります。
もちろん、新しい作品を制作することもあります。
しかし、それまで踊ってきた曲を忘れてしまうのではありません。
「あの曲が好きなんです。」
「久しぶりに踊ると、やっぱり楽しい。」
「またこの曲で演舞したい。」
そんな言葉を聞く機会が少なくありません。
それは、曲そのものが好きというだけではありません。
その曲を聴くことで、一緒に練習した日々や、大会での緊張感、仲間と笑い合った時間まで思い出せるからです。
初めてステージに立った日。
思うように踊れず悔し涙を流した日。
みんなで受賞を喜び合った瞬間。
卒業するメンバーを送り出した最後の演舞。
チームで過ごした数え切れない時間が、一曲の中に積み重なっていきます。
だからこそ、年月が経つほど、その曲は特別な存在になっていきます。
新しく入ったメンバーも、その曲を踊り続けることで、先輩たちが積み重ねてきた歴史に触れ、自分自身の思い出も重ねていきます。
そうして、一曲の中に世代を超えた物語が生まれていくのです。
私は、オリジナル楽曲の大きな価値はここにあると思っています。
ただ踊るための音源ではありません。
チームの歴史を記録し、思い出を受け止め、メンバー同士をつなぐ存在です。
そして、いつしかその曲は、「私たちらしさ」を表す象徴になっていきます。
曲を聴けば、そのチームを思い浮かべる。
チームの名前を聞けば、その曲が頭の中に流れる。
そんな関係が生まれたとき、オリジナル楽曲は単なる演舞曲ではなく、チームそのものを支える大切な財産になっているのです。
初めてのオリジナル曲、チームらしさ、物語性、民謡・地域性など、
チームごとの希望に合わせた制作事例は以下にまとめています。
よさこい曲の制作事例を見る
オリジナル楽曲は「思い出の器」になる
オリジナル楽曲は、完成した瞬間が価値のピークではありません。
むしろ、チームで踊り始めてから、少しずつ価値が増していくものです。
初めてメンバー全員で曲を聴いた日。
振付がつき、演舞として形になっていった時間。
そして迎えた初披露。
そのときの緊張や高揚感は、その後も曲を聴くたびによみがえります。
初めて賞を受けた瞬間もそうです。
名前を呼ばれたときの驚き。
仲間と喜び合った声。
舞台袖で流した涙。
そうした記憶は、曲と結び付くことで、より鮮明に残っていきます。
遠征先で見た景色。
長い移動時間に交わした会話。
合宿で何度も繰り返した練習。
思うようにそろわず、ぶつかり合った時間。
それでも最後には、一つの演舞を作り上げた達成感。
こうした日々も、すべて同じ曲の中に積み重なっていきます。
そして、卒業するメンバーにとっては、その曲がチームで過ごした時間そのものになることもあります。
最後の演舞でイントロが流れた瞬間、それまでの練習や本番、仲間との出来事が一気によみがえる。
曲が終わる頃には、単に一つの演舞を終えたのではなく、チームで過ごした一つの時代に区切りをつけたような感覚になることもあるでしょう。
このように、初披露、初受賞、遠征、合宿、卒業といったチームの節目は、すべて楽曲と結び付いていきます。
だから私は、オリジナル楽曲を「思い出の器」のようなものだと考えています。
曲そのものが思い出を作るわけではありません。
しかし、その曲があることで、ばらばらだった出来事や感情が、一つの物語として残っていきます。
写真を見れば、その瞬間を思い出すように。
香りを感じれば、昔の景色がよみがえるように。
音楽もまた、人の記憶と強く結び付きます。
しかも、よさこいのオリジナル楽曲は、ただ聴いていた曲ではありません。
自分たちが何度も踊り、汗を流し、仲間と同じ時間を共有してきた曲です。
そのため、一般的な思い出の曲以上に、身体の感覚まで含めた記憶が残ります。
数年後、イントロを聴いただけで、自然に身体が動く。
掛け声を聞けば、当時の仲間の声が重なる。
サビになれば、あの舞台から見た景色を思い出す。
それほど深く、曲はチームの時間と結び付いていきます。
大会の順位や審査結果は、時間とともに記憶が薄れていくかもしれません。
しかし、その年に仲間と過ごした時間や、その曲を踊ったときの感情は、簡単には消えません。
むしろ年月が経つほど、当時は気づかなかった意味まで見えてくることがあります。
あの練習があったから続けられた。
あの遠征があったから仲間との距離が縮まった。
あの曲を踊ったから、このチームが自分にとって大切な場所になった。
オリジナル楽曲は、使い終わったら役割を終える消耗品ではありません。
チームの時間を受け止めながら、年月とともに価値を増していく財産です。
完成したときには一曲の音楽だったものが、踊り続ける中で思い出を蓄え、やがてチームの物語そのものになっていくのです。
チームの物語や演舞テーマを、どのように一曲の流れへ落とし込むのかは、
彩都758様の制作事例でも詳しく紹介しています。
チームの物語をよさこい曲にした制作事例を見る
制作者として一番うれしいのは「何年も踊っています」という言葉
「今年の演舞に合う曲」だけではなく、
数年後にもメンバーの心に残る曲を作りたい。
そう感じているなら、まずはチームらしさを整理することから始まります。
よさこい楽曲を制作していると、納品後にチームの方から演舞の結果をご報告いただくことがあります。
「大会で賞を受けました」
「目標にしていた舞台へ進めました」
「観客の方から、とても良い曲だったと言ってもらえました」
こうしたご報告は、制作者としてもちろんうれしいものです。
チームの皆さんが何か月も練習を重ね、その努力が一つの結果として実ったことを知れば、私も自分のことのようにうれしく感じます。
制作した曲が演舞を支え、チームの目標達成に少しでも力を添えられたのであれば、これ以上ありがたいことはありません。
ただ、長くよさこい曲を作り続けてきた中で、私が特に心を動かされる言葉があります。
それが、
「この曲は、まだ現役です」
「今年もこの曲を踊ります」
「卒業演舞でも使わせてもらいます」
という言葉です。
曲を納品した直後ではなく、数年が経ってからこのようなご連絡をいただくことがあります。
制作した当時のメンバーが今も踊っていることもあれば、新しいメンバーへ曲が受け継がれていることもあります。
一度の大会を終えた後も、その曲がチームの中に残り、必要とされ続けている。
それは、その曲が単なる一年限りの演舞音源ではなく、チームの一部になったことを示す言葉だと思うのです。
賞を取ったという報告は、その瞬間の大きな喜びを伝えてくれます。
一方で、「何年も踊っています」という言葉からは、その曲とともに過ごしてきた長い時間が伝わってきます。
何度も練習で流されたこと。
さまざまな会場で踊られたこと。
メンバーの入れ替わりを見届けてきたこと。
そして、そのたびに新しい思い出を受け止めてきたこと。
私が直接見ることのできなかった時間まで、その一言の中に詰まっています。
特に「卒業演舞で使います」と聞いたときには、その曲が一人のメンバーにとって、チームで過ごした時間を締めくくる大切な存在になったのだと感じます。
制作時には、一つひとつの音や展開について、チームの希望を伺いながら形にしていきます。
しかし、完成した後にその曲へどのような意味が加わっていくのかは、制作者である私にも分かりません。
踊る人たちが時間を重ねることで、曲は私の手を離れ、少しずつそのチームだけのものになっていきます。
だからこそ、数年後にも大切に踊られていると知ることは、制作者として何よりうれしいのです。
もちろん、勝つことも、評価されることも大切です。
けれども、大会の結果を超えて曲が残り、世代を越えて踊り継がれていくことには、それとはまた違った価値があります。
一度の演舞を支えるだけではなく、チームの時間に長く寄り添える曲を作れたこと。
私にとって「何年も踊っています」という言葉は、それを実感させてくれる、何よりもうれしいご報告なのです。
実際にご依頼いただいたチームの皆様からのお声も、以下のページで紹介しています。
完成した曲がチームの練習や演舞の中でどのように受け止められたのか、ぜひ参考にしてみてください。
よさこい曲制作のお客様の声を見る
「この曲だから、このチームにいたい」が生まれる
人がチームに残り続ける理由は、勝てるからだけではありません。
有名なチームだから。
大きな大会に出られるから。
技術を高められるから。
もちろん、そうした理由もあります。
しかし、長く活動を続けている人の中には、もっと感情に近い理由を持っている方も多いのではないでしょうか。
「このチームの雰囲気が好き」
「ここに来ると、自分らしくいられる」
「この仲間と踊る時間を失いたくない」
そして、その感情を強く結び付けるものの一つが、チームのオリジナル楽曲です。
オリジナル楽曲には、そのチームが大切にしていることが込められます。
地域への思い。
結成のきっかけ。
受け継いできたテーマ。
メンバーが目指している演舞の姿。
そうしたものが、歌詞や旋律、掛け声、曲の展開として形になります。
その曲を何度も聴き、踊り続けることで、メンバーは少しずつ、
「これが私たちの曲だ」
「これが私たちらしさだ」
と感じるようになります。
つまり、楽曲がチームのアイデンティティを形にしてくれるのです。
アイデンティティとは、難しいものではありません。
「自分たちは何を大切にしているのか」
「どのような演舞を届けたいのか」
「ほかのどのチームとも違う、自分たちらしさは何か」
その答えを、メンバー全員が言葉で説明できなくても、曲を聴けば同じ方向を思い出せる。
オリジナル楽曲には、そのような力があります。
さらに、曲はチームを単なる活動場所から、メンバーにとっての居場所へと変えていきます。
練習へ行けば、いつもの曲が流れる。
イントロを聴けば、自然と気持ちが切り替わる。
掛け声が入れば、周りにいる仲間の存在を感じる。
その時間を何度も繰り返すうちに、曲を聴くことと、チームへ戻ってくることが結び付いていきます。
学校や仕事でうまくいかない日があっても、練習へ行けば仲間がいる。
曲が流れれば、自分の立つ場所がある。
自分の動きが、演舞の一部として必要とされている。
そう感じられることは、チームに所属し続ける大きな理由になります。
そして、オリジナル楽曲は、メンバーとメンバーの間もつなぎます。
年齢も、職業も、よさこいを始めたきっかけも違う人たちが、同じ曲に合わせて踊ります。
同じ場所で笑い、悩み、励まし合いながら、一つの演舞を作っていきます。
普段の生活では出会わなかったかもしれない人たちが、曲を中心に集まり、やがて大切な仲間になっていくのです。
曲の中で同じタイミングに声を出す。
同じサビへ向かって力を高める。
同じ最後の一音まで踊り切る。
こうした体験は、言葉で「団結しよう」と呼びかけるだけでは作れません。
身体を動かしながら同じ音楽を共有することで、メンバー同士のつながりが実感として積み重なっていきます。
アイデンティティがある。
居場所がある。
仲間がいる。
この三つが曲を通して結び付いたとき、チームに対する感情は、単なる所属意識ではなく、強い愛着へと変わります。
「よさこいを踊れるなら、どのチームでもいい」ではありません。
「この曲を、この仲間と踊れるから、このチームにいたい」と思えるようになるのです。
オリジナル楽曲がメンバーを直接引き留めるわけではありません。
しかし、曲がそのチームらしさを表し、仲間との時間を蓄え、帰ってこられる場所を思い出させてくれることで、結果としてメンバーの心をチームにつないでいきます。
曲への愛着が、仲間への愛着となり、やがてチームそのものへの愛着へ変わっていく。
それこそが、オリジナル楽曲がチームづくりにもたらす、大きな力なのだと思います。
だから私は、勝つためだけの曲は作りたくない
よさこいの楽曲を作る以上、大会で評価されることは当然意識します。
踊りが映える構成になっているか。
見せ場がきちんと伝わるか。
観客や審査員の印象に残るか。
演舞の力を最大限に引き出せるか。
こうしたことを考えずに曲を作ることはできません。
チームが勝ちたいと願っているなら、その思いに応えたいと思います。
私自身も、制作した曲で良い結果が生まれれば、やはりうれしいです。
ただ、それでも私は、勝つためだけの曲は作りたくないと思っています。
なぜなら、大会は終わっても、曲はチームの中に残り続けるからです。
大会で結果を残すことだけを考えるなら、その年の流行や、審査で目立ちやすい展開を優先する方法もあるかもしれません。
強い音を増やす。
派手な展開を続ける。
短い時間の中に、できるだけ多くの見せ場を詰め込む。
そうすることで、一瞬の印象を強くできる場合もあります。
しかし、それだけでは、何度も踊りたくなる曲にはならないことがあります。
チームが本当に大切にしているものが入っていなければ、演舞を重ねても、自分たちの曲だという実感が育ちにくいからです。
私は曲を作るとき、現在の大会だけではなく、その先の時間まで考えたいと思っています。
今年のメンバーが踊りやすいこと。
今年の演舞構成に合っていること。
今年の会場で力を発揮できること。
それらはもちろん大切です。
そのうえで、数年後に曲を聴き返したときにも、
「自分たちらしい曲だった」
「この曲をみんなで踊れて良かった」
「あの年の時間は、今も自分の中に残っている」
と感じてもらえる一曲にしたいのです。
そのためには、目立つ音や流行だけを追うのではなく、チームの考えや物語を丁寧に受け取る必要があります。
チームの想いや演舞テーマ、地域性、掛け声、構成などをどのように整理して制作へ進めていくのかは、
制作の流れページでもご案内しています。
よさこい曲制作の流れを見る
何をテーマに踊るのか。
どのような景色を観客へ届けたいのか。
メンバーにとって、このチームはどのような場所なのか。
過去から何を受け継ぎ、これから何を残したいのか。
そうした部分が曲の中に入って初めて、音楽はチームのものになります。
勝つことを目指す曲と、長く愛される曲は、決して反対のものではありません。
チームらしさが明確であるほど、演舞には説得力が生まれます。
メンバーが曲を好きであるほど、踊りにも気持ちが入ります。
自分たちの物語を背負って踊るからこそ、観客にも何かが伝わります。
つまり、長く愛せる曲を目指すことは、結果を諦めることではありません。
むしろ、チームが持っている力を無理なく引き出し、演舞全体の強さにつなげることでもあります。
私は、曲を納品した年だけ評価されればよいとは考えていません。
大会が終わった後も、練習で流してもらえること。
次の世代にも踊ってもらえること。
卒業したメンバーが聴いたときに、チームで過ごした時間を思い出せること。
動画や音源を通じて、数年後にもチームの皆さんから、
「この曲で良かった」
と言ってもらえること。
そこまで含めて、一曲を作る仕事だと思っています。
一度の大会で勝つためだけではなく、その先もチームの中に残り続ける曲を作る。
それが、17年以上よさこい楽曲を作り続けてきた私が、今も大切にしている姿勢です。
「大会が終わっても残る曲」を、考えないまま進めていませんか
この記事を読んで、
「勝つことだけではなく、メンバーが長く愛せる曲にしたい」
「自分たちのチームらしさを、きちんと音楽に残したい」
と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
けれども、チームらしさや残したい思いは、
分かっているようで、実際にはメンバーの中でも言葉になっていないことがあります。
どのような曲調にするかを決める前に、
このチームで何を大切にしてきたのか、誰にどのような景色を届けたいのかを整理することが大切です。
チームに残したいものを整理してみる
下のフォームは、「メールアドレス」と「お名前」「一言」だけで送れます。
曲調や構成がまだ決まっていなくても大丈夫です。
- 大会で映えるだけでなく、長く踊り続けられる曲にしたい
- チームの歴史や価値観を、どのように曲へ込めればよいか分からない
- メンバーが「このチームで踊りたい」と思える一曲を作りたい
チームの物語を未来へ残す楽曲整理フォーム
※営業電話はいたしません。まだ制作を決めていない段階でも大丈夫です。まずは、チームが曲に残したいものを一緒に整理します。
よさこいソングメーカー代表兼制作者
井村淳也が直接お話を伺います。
まとめ|良い曲は大会で終わらない
よさこいにとって、大会は大きな目標です。
その日のために練習を重ね、衣装を整え、振付を磨き、チーム全員で一つの演舞を作り上げます。
けれども、大会そのものは一日で終わります。
結果が良かったとしても、悔しさが残ったとしても、その舞台はやがて過去になります。
一方で、曲はその後も残り続けます。
練習で何度も流れ、別の会場でも踊られ、新しいメンバーへと受け継がれていきます。
初披露の緊張。
初めて賞を受けたときの喜び。
遠征先で見た景色。
合宿でぶつかり合った時間。
最後の演舞を迎えた卒業の日。
そうした一つひとつの出来事が、曲の中に積み重なっていきます。
完成した当初は一つの演舞曲だったものが、年月を重ねるうちに、チームの歴史を語る一曲へと変わっていくのです。
勝つことも大切ですが、本当に長く残るものは順位や受賞歴だけではありません。
「あの曲を、あの仲間と踊れて良かった」
「今でも聴くと、チームで過ごした時間を思い出す」
「またあの場所へ戻りたいと思える」
そう感じられる一曲があることもまた、チームにとって大きな財産です。
数年後に聴いても、そのチームらしさが失われていない。
踊った人の中に、仲間との時間がよみがえる。
そして、新しく加わった人にも「このチームで踊りたい」と思ってもらえる。
そのような一曲こそ、オリジナル楽曲が持つ本当の力なのだと思います。
あなたのチームにとって、その曲は「大会のための音楽」ですか。
それとも、「帰ってきたくなる場所」を思い出させてくれる一曲でしょうか。
ここまで読んで、
「自分たちにも、何年も大切にできる曲がほしい」
と感じたチームの方へ。
まだテーマや曲調が決まっていなくても大丈夫です。
メンバーに何を残したいのか、どのようなチームでありたいのかを整理するところから始められます。
「大会の後にも残る曲を作りたい」
その一言だけでも構いません。
チームの物語や演舞テーマを、どのように一曲の流れへ落とし込むのかは、
彩都758様の制作事例でも詳しく紹介しています。




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