民謡・地域性を活かしたよさこい曲を作りたいチームの方へ|宮戸青嵐様 制作事例

よさこい曲の中に、地元の民謡や地域にゆかりのある音楽を入れたい。
そう考えるチームは多いと思います。
地域のお祭りに参加する。
地元の名前を背負って演舞する。
その土地で受け継がれてきた音や言葉を、自分たちの踊りの中でも大切にしたい。
そのような思いは、よさこい曲を作るうえでとても大切な要素になります。
一方で、民謡や地域の音楽を曲に入れるときには、少し難しさもあります。
ただ入れればよいわけではありません。
原曲の雰囲気を大切にしすぎると、演舞全体の流れから少し浮いてしまうこともあります。
逆に、アレンジしすぎると、その地域らしさが薄れてしまうこともあります。
大切なのは、地域性を残しながら、チームの演舞に合う形で音楽として成立させることです。
今回ご紹介するのは、宮戸青嵐様のよさこい楽曲制作事例です。
この楽曲では、琴、三味線、尺八、太鼓といった和楽器を中心にしながら、後半ではご当地の朝霞音頭を取り入れ、さらにエレキギターの音色も使って印象的な展開を作っています。
なお、このページは、公開許諾をいただいている音源と当時の制作内容をもとに、制作者である私自身が振り返る形でまとめています。
民謡や地域性を活かしたよさこい曲を作りたいチームにとって、どのように地域の音を演舞の中に取り入れていくのか、その参考になれば幸いです。
地域性を入れるだけでなく、演舞の見せ場として活かす
よさこい曲を制作していると、地域の民謡や地元にゆかりのある音楽を取り入れたい、というご要望をいただくことがあります。
地域のお祭りで踊るチームにとって、その土地らしさを曲の中に入れることは、とても意味のあることです。
チーム名や衣装、演舞テーマと同じように、音楽の中にも地域性が入ることで、そのチームならではの表現につながります。
ただし、民謡や地域の音楽を入れる場合、大切なのはただ曲の中に差し込むことではありません。
元の民謡の雰囲気を残しながら、よさこい演舞として自然に流れるようにする。
演舞の勢いや場面転換を止めないようにする。
そして、チームの見せ場として印象に残る形にする。
ここに、民謡や地域性をよさこい曲に取り入れる難しさと面白さがあります。
宮戸青嵐様の楽曲では、終盤にご当地の朝霞音頭を取り入れています。
制作当時のやり取りを振り返ると、朝霞音頭を単にそのまま入れるのではなく、
後半の盛り上がる場面に合わせて、ノリのよい形で取り入れたいという方向性がありました。
つまり、この楽曲における朝霞音頭は、地域性を示すためだけの要素ではありません。
演舞後半の印象を強めるための、ひとつの大きな見せ場でもありました。
そのため、制作では和楽器を中心とした前半の流れを活かしつつ、
後半に向けてメロディの印象を強め、朝霞音頭が自然に、そして力強く入ってくるように構成しています。
地域の音を大切にしながら、演舞としても盛り上がる一曲にする。
宮戸青嵐様の楽曲では、その両立を意識しながら制作を進めました。
制作事例:宮戸青嵐様
ここでご紹介するのは、宮戸青嵐様のよさこい楽曲制作事例です。
まずは、実際の音源をお聴きください。
使用している主な楽器・音色
- 琴
- 三味線
- 尺八
- 太鼓
- エレキギター
- ボイス
全体としては、和楽器を中心にした和風色の強いアレンジになっています。
琴、三味線、尺八、太鼓といった音色を使いながら、よさこいらしい勢いと、和の雰囲気を大切に構成しました。
一方で、この楽曲の特徴は、和風アレンジだけではありません。
特に中盤以降は、楽曲全体を印象づけるような美しいメロディラインを意識して制作しています。
前半は、和楽器によるアレンジや場面の雰囲気づくりを重視。
後半は、メロディを中心にしながら、演舞の盛り上がりへ向かって展開していく構成です。
さらに終盤では、ご当地の朝霞音頭を取り入れています。
ただし、民謡をそのまま差し込むのではなく、お客様のご要望に沿って、エレキギターの音色を使いながら、後半の見せ場として印象に残る形を目指しました。
和楽器による地域性と、エレキギターによる力強さ。
その両方を組み合わせることで、前半と後半で表情の変化がある楽曲になったと感じています。
ご要望の中心にあった「朝霞音頭」と後半の盛り上がり
宮戸青嵐様の楽曲制作で、ひとつ大きな軸になっていたのが朝霞音頭でした。
地域に根ざしたよさこいチームの場合、地元の民謡や音頭を楽曲に取り入れることがあります。
それは単なる音楽的な要素ではなく、チームがどの地域で活動しているのか、どの場所で踊るのかを示す大切な要素でもあります。
この楽曲でも、朝霞音頭を取り入れることが制作上の重要なポイントになっていました。
ただし、そこで大切だったのは、朝霞音頭をそのまま入れることではありません。
制作当時のやり取りを振り返ると、朝霞音頭については、
後半の盛り上がるところに、ノリのよい形で入れたい
という方向性がありました。
これは、よさこい曲に民謡を取り入れるうえで、とても大切な考え方だと思います。
民謡や地域の音楽を入れる場合、元の雰囲気を大切にすることはもちろん必要です。
しかし、よさこい演舞の中では、曲全体の流れ、踊りの勢い、場面転換、ラストへ向かう高揚感も同じくらい重要になります。
そのため、朝霞音頭を入れる位置は、楽曲全体の印象を大きく左右する部分でした。
前半で和楽器による雰囲気を作り、中盤以降で印象的なメロディを立て、終盤に向けてさらに盛り上げていく。
その流れの中で、朝霞音頭を後半の見せ場として組み込むことで、地域性と演舞の勢いを両立させることを意識しました。
また、朝霞音頭の扱いについては、単に「入れる・入れない」だけではなく、
どのような音色で聴かせるかも重要でした。
宮戸青嵐様の楽曲では、終盤にエレキギターの音色を使い、朝霞音頭のメロディが力強く印象に残るように調整しています。
和の要素を持つ朝霞音頭を、あえてエレキギターで聴かせることで、伝統的な雰囲気と現代的な勢いの両方を感じられる展開を目指しました。
地域の音を、ただ曲の中に入れるだけではなく、演舞後半の盛り上がりにつなげる。
この点が、宮戸青嵐様の楽曲制作で特に大切にした部分です。
耳に残るメロディと、和風アレンジの両立
宮戸青嵐様の楽曲では、和風の雰囲気をしっかりと出すことを大切にしながら、同時に耳に残るメロディを作ることも意識しました。
使用している主な楽器は、琴、三味線、尺八、太鼓です。
琴の響きで和の雰囲気を作り、三味線で動きや勢いを加える。
尺八によって少し深みのある表情を出し、太鼓でよさこいらしい力強さを支える。
そうした和楽器の組み合わせによって、前半は特にアレンジ面での印象づくりを重視しています。
よさこい曲では、冒頭からどのような世界観に入っていくのかがとても大切です。
最初の数十秒で、踊り子の表情や隊列の入り方、観客に与える印象も変わってきます。
そのため、前半では和楽器の音色やリズムの変化を使いながら、宮戸青嵐様らしい和の雰囲気と、演舞へ入っていく期待感を作ることを意識しました。
一方で、中盤以降は、メロディの印象をより大切にしています。
制作当時のやり取りを振り返っても、楽曲全体として、耳に残るような、インパクトのあるメロディにしたいという方向性がありました。
よさこい曲は、踊るための音楽であると同時に、観客の記憶にも残る音楽です。
リズムや勢いだけではなく、後から思い出せるメロディがあることで、演舞全体の印象も強くなります。
そこでこの楽曲では、前半では和楽器によるアレンジを重視し、後半ではメロディラインを中心に盛り上げていく構成にしました。
和風の音色で世界観を作り、後半に向けてメロディで印象を強めていく。
その流れを作ることで、ただ和風なだけではなく、演舞としても記憶に残りやすい一曲を目指しています。
地域性を大切にしながら、チームの演舞として印象に残るメロディを作る。
宮戸青嵐様の楽曲では、その両立を意識しながら制作を進めました。
エレキギターで朝霞音頭を印象的に聴かせるための調整
宮戸青嵐様の楽曲で特に印象的な部分のひとつが、終盤に出てくる朝霞音頭のアレンジです。
この部分では、朝霞音頭を和楽器だけで表現するのではなく、エレキギターの音色を使って聴かせる形にしています。
民謡や音頭をエレキギターで表現する場合、音作りには注意が必要です。
音が強すぎると、元の民謡が持っている雰囲気から離れすぎてしまいます。
一方で、音が控えめすぎると、後半の見せ場としての力が弱くなってしまいます。
そのため、この部分では、朝霞音頭のメロディがしっかり前に出るようにしながらも、全体の音が濁りすぎないように調整しました。
制作当時は、ギターの音色についても細かく確認を重ねています。
単音で聴かせる形、音を重ねて厚みを出す形、高音と低音のバランス、シングルに近い聴こえ方とダブルにした場合の聴こえ方など、いくつかの方向を試しながら調整しました。
最終的には、朝霞音頭のメロディが埋もれず、後半の勢いの中でも印象に残るように、ギターの音色や全体の音質を整えています。
特に意識したのは、厚みはあるけれど濁らない音にすることです。
よさこい曲では、太鼓、和楽器、ボイス、掛け声など、多くの音が重なります。
そこにエレキギターを加えると、迫力は出しやすい一方で、音の輪郭がぼやけてしまうこともあります。
だからこそ、ギターだけを目立たせるのではなく、朝霞音頭のメロディ、和楽器の響き、太鼓の勢いがそれぞれ聴こえるように、全体のバランスを見ながら調整しました。
地域の音を、現代的な勢いのある音色で表現する。
そのうえで、演舞全体の流れを崩さず、後半の見せ場として成立させる。
宮戸青嵐様の楽曲におけるエレキギターの朝霞音頭は、そのような意図を持って制作した部分です。
細かな要望は、チームの本気度の表れ
よさこい曲の制作では、細かなご要望をいただくことがよくあります。
たとえば、琴の入り方をもう少しはっきりさせたい。
尺八が入る部分はこの雰囲気を残したい。
太鼓をもう少し強調したい。
後半のメロディをもっと印象的にしたい。
ギターの音色を、もう少し低く、厚みのある響きにしたい。
一つひとつは細かな調整に見えるかもしれません。
しかし、私はこうしたご要望を、単なる細かい注文だとは考えていません。
むしろ、チームが本気でその曲と演舞に向き合っている証拠だと感じています。
よさこい曲は、完成した音源を聴くだけで終わるものではありません。
踊り子が何度も練習し、本番で踊り、観客の前で披露するための音楽です。
だからこそ、少しの音の入り方や、メロディの印象、太鼓の強さ、場面転換の雰囲気が、踊りやすさや見せ場の伝わり方に関わってきます。
宮戸青嵐様の楽曲制作でも、制作途中でさまざまな確認や調整を重ねました。
その中には、言葉だけでは伝えにくいニュアンスも多くありました。
音楽のイメージは、誰にとっても言葉にしにくいものです。
「もっとかっこよく」「もう少し印象的に」「厚みはほしいけれど濁らせたくない」といった感覚は、文章だけで完全に共有するのが難しいこともあります。
それでも、そうした言葉になりきらない部分を一つずつ確認しながら、曲の形を整えていくことが、オリジナルよさこい曲制作ではとても大切だと考えています。
よさこいソングメーカーでは、細かなご要望を歓迎しています。
もちろん、最初からすべてを明確に言葉にできなくても大丈夫です。
制作途中の音源を聴いてから気づくこともありますし、チーム内で話し合う中で、後から方向性が見えてくることもあります。
大切なのは、遠慮して伝えないことではなく、気になったことを一緒に確認しながら、本番に向けて納得できる形に近づけていくことです。
細かな要望は、チームのわがままではありません。
その曲を大切にしたいという思いの表れです。
その思いを受け取りながら、演舞として伝わる一曲へ仕上げていくこと。
それが、よさこいソングメーカーの制作で大切にしている姿勢です。
民謡・地域性を活かした曲を作りたいチームの方へ
民謡や地域にゆかりのある音楽をよさこい曲に取り入れることは、チームらしさを伝えるうえで大きな力になります。
地元のお祭りで踊る。
地域の名前を背負って演舞する。
その土地で親しまれてきた音やメロディを、自分たちの表現の中にも残したい。
そのような思いがある場合、民謡や地域性は、単なるアレンジの一部ではなく、チームの物語を伝える大切な要素になります。
ただし、よさこい曲の中で民謡を活かすには、曲全体の流れや演舞構成との相性も大切です。
どの場面に入れるのか。
原曲の雰囲気をどのくらい残すのか。
和楽器で聴かせるのか、別の音色で印象を変えるのか。
踊りの見せ場としてどう盛り上げるのか。
こうした点を整理しながら制作することで、地域性が演舞の中で自然に伝わる一曲になります。
宮戸青嵐様の楽曲では、朝霞音頭を後半の見せ場として取り入れ、和楽器の響きとエレキギターの力強さを組み合わせながら制作しました。
地域の音を大切にしながら、チームの演舞としても印象に残る形にする。
それは、よさこい曲制作においてとても大切な視点だと感じています。
「地元の民謡を曲に入れたい」
「地域性を出したいけれど、どう入れればよいか分からない」
「演舞の流れに合う形で、地域の音を活かしたい」
そのような場合も、最初から明確な構成が決まっていなくて大丈夫です。
参考音源や過去の演舞、使いたい民謡や地域名、チームとして大切にしたいテーマなどを伺いながら、一緒に整理していきます。
民謡や地域性を、ただ曲の中に入れるだけでなく、演舞として伝わる見せ場にしたいチームは、ぜひ一度ご相談ください。
民謡・地域性を活かしたよさこい曲を作りたいチームへ
地元の民謡、地域の音、チームのテーマを、演舞として伝わる一曲に仕上げます。
まだ具体的な構成が決まっていない段階でも、参考音源やイメージを伺いながら、一緒に整理していきます。
