チームの物語をよさこい曲にしたいチームの方へ|彩都758様 制作事例

よさこい曲を作るとき、チームによって大切にしたいものはそれぞれ違います。
勢いのある曲にしたい。
和風の雰囲気を出したい。
掛け声を入れたい。
地域性を表現したい。
そうしたご要望ももちろん大切ですが、なかには、さらにその奥にチームとして届けたい物語がある場合があります。
今回ご紹介する彩都758様の楽曲制作では、最初にとても印象的なイメージを共有していただきました。
「私達彩都758が彩雲を運んで来て、見ている人を元気にします。」
彩雲とは、幸せが訪れる兆しとして現れる雲のこと。
その彩雲によって、見ている人が幸せになる。
そして、自分たちの演舞がそのきっかけになる。
このような物語をもとに、よさこい曲としてどのように形にしていくかを考えながら制作しました。
演舞構成としては、動→静→動。
楽しい場面から静かな場面へ、そして最後は壮大に広がっていく流れです。
さらに、曲全体としては、観客と一つになり、名古屋の街を明るく照らす。
空は全国につながっているから、名古屋だけでなく、みんながハッピーになる。
その発信は名古屋から。
このページでは、公開済みの音源とお客様からいただいたお声、そして今あらためて制作者として聴き直した視点をもとに、彩都758様の制作事例を振り返ります。
チームの物語や演舞テーマを、よさこい曲として形にしたい方にとって、参考になれば幸いです。
チームの物語を、よさこい曲にするということ
よさこい曲は、単に踊るための音楽ではありません。
チームの名前、地域、衣装、振付、掛け声、演舞テーマ。
それらが重なり合って、ひとつの演舞として観客に伝わっていきます。
その中でも、楽曲制作で特に大切になるのが、チームが何を届けたいのかという部分です。
明るい曲にしたい。
かっこいい曲にしたい。
和風にしたい。
盛り上がる曲にしたい。
そうした曲調のご希望ももちろん大切です。
ただ、その奥にある「なぜそうしたいのか」まで見えてくると、曲の作り方は大きく変わります。
たとえば、ただ明るい曲を作るのではなく、見ている人を元気にしたい。
ただ壮大にするのではなく、チームの思いが空へ広がっていくようにしたい。
ただ地域名を入れるのではなく、その街から幸せを発信するような演舞にしたい。
このような物語があると、音楽の構成、メロディ、楽器の使い方、場面転換の作り方にも意味が生まれます。
彩都758様の楽曲制作では、最初に「彩雲」という印象的なイメージがありました。
幸せが訪れる兆しとして現れる雲。
その彩雲をチームが運び、見ている人を元気にする。
この物語を、どのように音楽で表現するか。
そして、よさこい演舞としてどのように盛り上げていくか。
そこを考えることが、この制作の大きな出発点になりました。
チームの物語を曲にするというのは、説明をそのまま音に置き換えることではありません。
言葉で共有していただいたイメージを受け取り、演舞の流れに合わせて、音楽として自然に伝わる形へ翻訳していくことです。
よさこいソングメーカーでは、そのような制作を大切にしています。
制作事例:彩都758様
ここでご紹介するのは、彩都758様のよさこい楽曲制作事例です。
まずは、実際の音源をお聴きください。
制作時に共有いただいた曲のイメージ
私達彩都758が彩雲を運んで来て、見ている人を元気にします。
彩雲とは幸せが訪れる兆しに現れる雲の事で、その彩雲が現れた事によってみんなが幸せになったらいい。私達の演舞でそのきっかけを作ろう。
演舞構成のイメージ
(動→静→動)=(楽しい→静か→壮大)
曲全体の構成イメージ
観客と一つとなって名古屋の街を明るく照らそう。名古屋の街が幸せになる。空は全国に繋がっているので、最終的には名古屋だけでなく、みんながハッピーになる。発信は名古屋。
使用している主な楽器・音色
- 太鼓
- 三味線
- 琴
- 尺八
- 笛
- ブラス
- ストリングス
- ピアノ
彩都758様の楽曲では、お客様から共有いただいた具体的なイメージをもとに、できる限りその世界観に沿う形で制作を進めました。
単に明るく楽しい曲にするのではなく、彩雲、幸せ、名古屋からの発信、観客と一つになる演舞という物語を、曲全体の流れとして表現することを意識しています。
楽器面では、琴や三味線、尺八、笛といった和楽器を使いながらも、ブラス、ストリングス、ピアノなどの洋楽器も組み合わせています。
和の雰囲気だけに寄せすぎるのではなく、チームの物語がより広がっていくように、全体として明るさ、華やかさ、壮大さが感じられる構成を目指しました。
今あらためて聴き直すと、特に琴の響きを意識的に使っている一方で、和楽器だけを強く前に出すのではなく、洋楽器とバランスを取りながら音楽的にまとめようとしていた楽曲だと感じます。
「彩雲を運ぶ」というイメージから始まった楽曲制作
彩都758様の楽曲制作で、最初に強く印象に残るのは、「彩雲を運ぶ」というイメージです。
制作時に共有いただいた曲のイメージには、次のような言葉がありました。
私達彩都758が彩雲を運んで来て、見ている人を元気にします。
彩雲とは幸せが訪れる兆しに現れる雲の事で、その彩雲が現れた事によってみんなが幸せになったらいい。私達の演舞でそのきっかけを作ろう。
この言葉には、単に「明るい曲にしたい」「楽しい曲にしたい」というだけではない、チームとしての物語があります。
自分たちが彩雲を運んでくる。
その彩雲によって、見ている人が元気になる。
演舞を通じて、幸せが広がるきっかけを作る。
よさこい曲として考えると、とても豊かなイメージです。
このようなご要望をいただいたとき、制作者として大切になるのは、その言葉をそのまま説明的に音にすることではありません。
彩雲の持つ明るさ。
幸せが広がっていくような感覚。
観客に向かって何かを届けるような前向きな力。
そうしたイメージを受け取り、曲全体の雰囲気や展開、メロディ、楽器の使い方に置き換えていくことが必要になります。
彩都758様の楽曲では、全体を通して明るさや華やかさを感じられるようにしながら、ただ賑やかなだけにならないよう意識しました。
「幸せが訪れる兆し」という言葉には、少し神秘的で、広がりのある印象もあります。
そのため、和楽器の響きだけでなく、ストリングスやブラス、ピアノなども組み合わせながら、曲全体に広がりを持たせることを考えています。
チームが描いた物語を、演舞の中で観客に伝わる音楽にする。
彩都758様の制作では、この「彩雲を運ぶ」というイメージが、楽曲全体の大きな出発点になりました。
動→静→動|演舞構成を音楽の流れにする
彩都758様の楽曲制作では、曲のイメージだけでなく、演舞構成についても具体的な方向性を共有いただいていました。
(動→静→動)=(楽しい→静か→壮大)
この構成は、よさこい曲を作るうえでとても大切な手がかりになります。
よさこい曲は、最初から最後まで同じテンションで進むだけでは、演舞としての見せ場を作りにくくなります。
踊り子の動き、隊列の変化、観客に見せたい場面に合わせて、音楽にも流れや起伏が必要になります。
彩都758様の場合は、まず楽しく動きのある場面から始まり、途中で静かな場面を挟み、最後は壮大に広がっていく構成でした。
この流れを音楽として考えると、単にテンポや音量を変えるだけでは足りません。
楽しい場面では、明るさや勢いを出す。
静かな場面では、音数や響きを整理し、観客が一度引き込まれるような空気を作る。
そして最後は、音の厚みやメロディの広がりを使いながら、演舞全体が大きく開いていくように盛り上げる。
そのように、場面ごとの役割を音楽に置き換えていく必要があります。
特に「静」の場面は、よさこい曲の中でとても重要です。
盛り上がる部分だけで構成すると、全体として単調に感じられることがあります。
一度静かな場面を作ることで、その後の壮大な展開がより強く伝わります。
彩都758様の楽曲でも、動きのある明るい展開と、静かに聴かせる場面、そして終盤へ向かう大きな盛り上がりの対比を意識しました。
演舞構成を音楽の流れにするというのは、振付のために曲を区切るだけではありません。
チームがどの場面で何を見せたいのか。
観客にどのような感情の変化を届けたいのか。
そして、最後にどのような余韻を残したいのか。
そうした演舞全体の流れを受け取り、音楽として自然に展開させていくことが大切です。
彩都758様の「動→静→動」という構成は、チームの物語を演舞として届けるための、大きな設計図でもありました。
和楽器と洋楽器を組み合わせ、物語を音楽としてまとめる
彩都758様の楽曲では、和楽器と洋楽器の組み合わせも大切なポイントでした。
使用している主な音色としては、太鼓、三味線、琴、尺八、笛といった和楽器に加え、ブラス、ストリングス、ピアノなども入っています。
よさこい曲というと、和楽器を強く前に出した楽曲をイメージされる方も多いと思います。
もちろん、和楽器の響きはよさこい曲にとって大切な要素です。
ただ、彩都758様の楽曲では、和の雰囲気だけを強く押し出すというよりも、お客様からいただいた物語を音楽全体としてどう表現するかを意識していました。
今あらためて聴き直すと、特に琴の響きを意識的に使っていたことを感じます。
琴の音には、和の雰囲気だけでなく、明るさや華やかさ、少しきらめくような印象があります。
「彩雲を運ぶ」というイメージを考えたとき、琴の音色はとても相性が良いと感じます。
雲のような広がり、幸せの兆しのような明るさ、演舞の始まりにふさわしい期待感。
そうした雰囲気を、琴の響きで支えようとしていたのだと思います。
一方で、この楽曲では和楽器だけに偏らないよう、洋楽器もバランスよく組み合わせています。
ブラスによる華やかさ。
ストリングスによる広がり。
ピアノによる場面の切り替えや響きの深さ。
それらを重ねることで、単なる和風の曲ではなく、彩都758様が描いた「名古屋の街を明るく照らす」「みんながハッピーになる」という物語を、より大きく広がる音楽としてまとめようとしていました。
そして、終盤からエンディングにかけては、名古屋にゆかりのある民謡のメロディをアレンジして取り入れています。
この部分で特徴的なのは、そのメロディをバイオリンで聴かせていることです。
地元の民謡という地域性のある要素を、あえて和楽器だけでなく、バイオリンの音色で表現する。
今振り返ると、ここには井村らしい音作り、そしてよさこいソングメーカーらしい味が出ているように感じます。
民謡をそのまま入れるのではなく、演舞の終盤に向けて印象が広がるようにアレンジする。
地域性を大切にしながらも、音楽としての華やかさや流れを損なわないようにする。
彩都758様の楽曲では、そのバランスを意識しながら、和楽器と洋楽器を組み合わせています。
チームの物語、地域性、演舞構成。
それらを別々の要素として扱うのではなく、一曲の流れとして自然につながるようにまとめる。
この楽曲は、そうした制作の大切さをあらためて感じさせてくれる事例です。
細かな修正を重ねながら、チームのイメージに近づける
チームの物語をよさこい曲にする場合、最初のイメージ共有だけで、すべてが一度に完成するわけではありません。
実際に音源を聴いてみて、初めて見えてくることがあります。
「この部分はもっと明るくしたい」
「ここはもう少し静かに見せたい」
「終盤はもっと大きく広がるようにしたい」
「演舞の流れに合わせて、細かく調整したい」
こうした修正や確認を重ねることで、チームが思い描いているイメージに少しずつ近づいていきます。
彩都758様からは、制作後に次のようなお声をいただきました。
今回は、素晴らしい曲を作ってくださりありがとうございました。
途中経過もすぐにあげてもらえて助かりました。
曲が完成するまでの間、何度か修正を加えて頂いたのですが、わがままかなと思える注文にも快く答えてもらえて感謝しております!
細かい所まで修正してもらえて、本当にソングメーカー様に曲を依頼して良かったなぁと思いました!本当に今回はありがとうございました!!
このお声の中で、私自身が特に大切だと感じるのは、「わがままかなと思える注文」という部分です。
よさこい曲を依頼する側にとって、細かな希望を伝えることに遠慮を感じる場合もあると思います。
音楽の専門知識がないから、うまく説明できない。
何度も修正をお願いするのは申し訳ない。
細かい部分まで言うと、わがままだと思われるのではないか。
そのように感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、私は細かなご要望は、チームがその曲を大切にしている証拠だと考えています。
特に彩都758様のように、曲に込めたい物語や演舞構成がはっきりしている場合、そのイメージに近づけるためには、制作途中での確認や修正がとても重要になります。
「彩雲を運ぶ」
「見ている人を元気にする」
「名古屋の街を明るく照らす」
こうした言葉を音楽にするには、曲調や楽器の選び方だけでなく、場面ごとの明るさ、静けさ、盛り上がり、音の厚みまで調整していく必要があります。
だからこそ、制作途中で感じたことは、遠慮なく共有していただきたいと思っています。
そのひとつひとつを確認しながら、チームのイメージに近づけていく。
彩都758様の楽曲制作は、細かな修正を重ねることが、チームの物語を曲として形にしていく大切な過程であることを、あらためて感じさせてくれる事例です。
チームの物語を曲にしたいチームの方へ
よさこい曲には、さまざまな作り方があります。
勢いを重視する曲。
和風の雰囲気を大切にする曲。
掛け声や煽りで盛り上げる曲。
民謡や地域性を活かす曲。
そのどれも大切ですが、もしチームの中に「演舞を通じて届けたい物語」があるなら、その物語を楽曲制作の出発点にすることができます。
彩都758様の楽曲では、彩雲を運び、見ている人を元気にするというイメージが大きな軸になっていました。
そして、その物語をもとに、動→静→動という演舞構成、名古屋から幸せを発信するという広がり、和楽器と洋楽器を組み合わせた音作りへと展開していきました。
チームの物語を曲にするというのは、いただいた言葉をそのまま説明することではありません。
その言葉の奥にある空気感や願いを受け取り、演舞の流れに合わせて、音楽として自然に伝わる形へ整えていくことです。
「こういうテーマで踊りたい」
「見ている人にこう感じてもらいたい」
「自分たちの演舞で、こんな空気を作りたい」
そのような思いがある場合は、まだ曲調や構成がはっきり決まっていなくても大丈夫です。
チームのテーマ、演舞のイメージ、衣装、振付の方向性、使いたい言葉、地域性、参考になる音楽などを伺いながら、一緒に整理していきます。
大切なのは、最初から完璧に説明することではありません。
チームの中にある物語を少しずつ言葉にし、それを演舞として伝わる一曲へ近づけていくことです。
チームの物語や演舞テーマを、よさこい曲として形にしたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
チームの物語を、演舞で伝わる一曲にしませんか
テーマや世界観、演舞構成、地域性などを伺いながら、チームの思いが伝わるよさこい曲を制作します。
まだイメージが整理しきれていない段階でも、言葉にするところから一緒に進めていきます。
