歌・掛け声・口上を入れたよさこい曲を作りたいチームの方へ|八国夢走様 制作事例

よさこい曲には、さまざまな作り方があります。和楽器や太鼓を中心にした曲、民謡や地域性を取り入れた曲、物語性を大切にした曲など、その表現は実に多彩です。
その中でも、今回ご紹介する八国夢走様の制作事例は、チームの皆様ご自身の「声」が楽曲に入っていることが最大の大きな特徴です。
歌、掛け声、口上。それらを単に打ち込みの音源として入れるのではなく、チームの皆様とスタジオレコーディングを行い、大人から子供まで幅広く録音しました。
楽曲の最初から最後までメンバーご自身の声が響くため、完成した曲は単なる「踊るための音源」を超えて、チームの個性や情熱がそのまま刻まれた一生の宝物のような一曲になっています。
また、この楽曲では、地元の東村山音頭やよさこい節といった民謡も多く取り入れています。地域性や「夢に向かって」「挑戦」「勝負」といった熱いテーマを整理しながら、歌詞や曲構成へと反映していきました。
井村さんには曲つくりで大変お世話になりました。私自身曲つくりから全く携わったことがなく、いろいろ注文つけたり、修正したり、また経験したことのないスタジオ収録、今でも記憶に残っています。本当にありがとうございました。
曲作りの経験がなくても、最初から歌や掛け声の入れ方がすべて決まっていなくても全く問題ありません。どの言葉をどこで声を響かせるのか、そうしたやり取りを重ねながら、チームの声が演舞の中で最も生きる形へ近づけていきます。
このページでは、八国夢走様の事例をもとに、歌・掛け声・口上を詰め込んだよさこい曲がどのように形になっていくのかを、制作者の視点で振り返ります。
チームの声が入ると、よさこい曲は「自分たちの曲」になる
よさこい曲において、歌や掛け声、口上は曲の勢いを作り、場面転換を明確にし、踊り子の気持ちを高めるための非常に大切な要素です。
特によさこい演舞では、音楽に合わせて踊り子が動き、表情を作り、隊列を変えて観客へ思いを届けていきます。その中にチームメンバーご自身の声が入ると、楽曲への愛着と一体感は格段に跳ね上がります。
ただ用意された音源を使うのではなく、自分たちの声とフシ回しが、演舞の中で鳴り響く。それは踊る側にとっても大きな誇りと自信になります。
八国夢走様の楽曲では、大人の力強い声から、子供たちの元気いっぱいの声までを曲全体に贅沢に配置しました。スタジオレコーディングが初めてという方も多く、最初は緊張気味でしたが、実際に声が重なっていくことで、少しずつ「自分たちの曲」へと命が吹き込まれていく興奮を全員で共有することができました。
制作事例:八国夢走様「夢に向かって」
ここで、八国夢走様の制作事例として、楽曲「夢に向かって」をご紹介します。
この楽曲は、地元の東村山音頭やよさこい節といった民謡をふんだんに取り入れながら、全体としてはメリハリの効いた劇的な構成を意識しました。静かに聴かせる導入から、勢いよく展開するロック調のパート、そして掛け声や口上で空気をガラリと変える部分など、躍動感のある展開に仕上げています。
楽器中心のよさこい曲もありますが、この「夢に向かって」は、歌や声の要素が楽曲全体を強烈に引っ張る大きな主役になっています。大人から子供まで全員でレコーディングした声の厚みが、音源としての圧倒的な迫力と、演舞としての一体感を両立させています。
東村山らしさを、歌詞と音楽に込める
八国夢走様の楽曲では、地域性をどのように音楽に落とし込むかも大切なポイントでした。地域の言葉や民謡が入ることで、チームが活動している土地との深い結びつきが生まれるからです。
今回の歌詞づくりでは、東村山、多摩湖、八国山といった地域に関わる言葉を大切に紡ぎました。制作の途中でお客様とディスカッションを重ねる中で、より地元の方に情景が伝わるフレーズへとブラッシュアップしていきました。
ただ、それだけではありません。東村山らしさを表す言葉として出てきた「北山公園の菖蒲(しょうぶ)」という花のイメージから、今回の審査演舞に向けた勝負曲としての「勝負」という言葉をかけるアイデアが生まれました。
この発想によって、地域性とチームの熱量が完璧にシンクロし、歌詞の中に「いざ勝負!夢に挑戦」という力強いキラーフレーズを組み込むことができました。どこにでもある言葉ではなく、自分たちの土地と活動に結びついた言葉が入ることで、歌う側も踊る側も、より魂を込めやすくなります。
「夢に向かって」から「挑戦」へ|テーマを整理しながら作る
八国夢走様の楽曲制作では、チームの目的意識に合わせてテーマを洗練させていく工程も印象的でした。曲名は「夢に向かって」。最初は「前進」というイメージでスタートした制作でした。
しかし、お話を深く伺っていくと、今回の楽曲はイベントでの審査演舞を見据えた、チームにとっての特別な「勝負曲」という位置づけであることが明確になりました。それならば、ただ綺麗に進むだけでなく、新たな舞台へ一歩踏み出す強烈な姿勢を打ち出すべきです。
そこで、全体のテーマを「前進」から「挑戦」へと一段階引き上げ、楽曲全体の構成やスピード感をよりアグレッシブに再構築していきました。
よさこい曲の制作では、最初に決めた言葉が最後まで変わらないとは限りません。仮音源を聴き、チーム内で話し合う中で、「今回の演舞にはこちらのテーマの方が熱くなれる」と見えてくることがあります。その変化に寄り添い、本気の想いを音楽として100%固定していくことも、オリジナル制作の醍醐味です。
歌・掛け声・口上を、どこにどう入れるか
よさこい曲に声を入れるといっても、ただ闇雲に多く詰め込めばいいわけではありません。演舞の見せ場や大旗、フォーメーションの展開に合わせて、声の役割を計算して配置する必要があります。
制作の中では、まず歌でストレートにテーマを伝える箇所、民謡のメロディを活かして聴かせる箇所を綺麗に整理しました。その上で、曲の勢いを爆発させるための掛け声を検討していきました。
「あそーれ」「よいしょ」「そいや」「わっしょい」など、よさこいで映える掛け声を曲の合間に絶妙なタイミングで配置。これにより、踊り子にとってはステップの合図になり、観客にとっては手拍子を送りやすい引っかかりが生まれます。
さらに、楽曲のドラマ性を決定づける「口上」の割り振りを行いました。「夢に向かって…」「関東八州…」「舞い踊れ…いけいけ」といった劇的なセリフを、誰がどの場面で担当するのか、チームの皆様のご希望をもとに細かく編集していきました。声の個性がそのまま曲の表情になり、八国夢走様ならではのドラマチックな世界観が完成しました。
スタジオレコーディングで生まれる、チームの一体感
ソングメーカーの制作では、歌い手や制作者の声だけで音源を仕上げることも可能ですが、八国夢走様のプロジェクトでは、チームの皆様に実際のプロ用スタジオへお越しいただき、全員でのレコーディングを敢行しました。
大人の気迫あふれる掛け声、そして子供たちの無邪気で芯のある歌声。これらをただの素材として一部に入れるのではなく、最初から最後まで曲の随所に贅沢にミックスしていきました。
特にお子様たちの声に関しては、録音されたたくさんのテイクの中から最もタイミングと元気の良いベストなテイクを選び抜き、大人の力強いサウンドに負けない鮮やかさで前に出す編集を行っています。
スタジオで実際にみんなで声を出し、ひとつの音楽を作ったという体験そのものが、チームにとって忘れられない大切な記憶になります。完成した音源を聴くたびに、レコーディングの時の熱量や笑顔がよみがえり、演舞に向かうチームの絆をいっそう強固なものにしてくれます。
細かな修正を重ねて、演舞に合う一曲へ
スタジオレコーディングが終わった後も、実際の踊りの動線を想定しながら、細かなブラッシュアップを重ねていきました。よさこい曲は、完成に近づいた音源を聴いて初めて気づく部分がたくさんあるからです。
「ここの口上をもっと大きく響かせたい」「冒頭のセリフのタイミングを数秒ずらしたい」といったご要望から、終盤の「さきほこれ〜 行け 行け〜」という大切な掛け声の追加まで、徹底的に微調整を行いました。
ただ音をきれいに整えるだけでなく、歌い手のキーの確認や歌詞変更に伴う歌い直しなど、演舞の現場で最も爆発力が出るバランスを追求。こうした細かな修正は、決して手間ではありません。
ただ、チームの皆様がそれだけ本気で舞台に向き合っているという証拠です。その熱量に最後まで並走し、チーム全員が120%納得できる「勝負曲」へと仕上げていくことこそが、ソングメーカーの誇る制作スタイルです。改めて、素晴らしい楽曲制作をありがとうございました!
歌・掛け声・口上を入れたよさこい曲を作りたいチームの方へ
「自分たちの声を曲に入れたい」「チームだけのオリジナルの口上で演舞を盛り上げたい」と考えていても、最初から具体的なプランが決まっているチームは多くありません。専門知識や経験がなくて当然です。
八国夢走様も、曲作りの完全な未経験からスタートし、対話を重ねながら一歩ずつレコーディング、そして完成へと進んでいきました。大切なのは、最初から完璧な構成案を用意することではなく、「自分たちの言葉で、自分たちの土地を、自分たちの声で表現したい」という熱い想いだけです。
歌がテーマを伝え、掛け声が勢いを作り、口上がチームの存在感を決定づける。そしてメンバーご自身の声が入ることで、その楽曲は世界にひとつだけの「本当の自分たちの曲」になります。
まだ具体的に何も決まっていない段階からのご相談でも、全く問題ありません。掛け声の候補出しから、口上の見せ場づくり、スタジオ収録のサポートまで、チームの最高の晴れ舞台をイメージしながら、一緒にワクワクする一曲を作り上げましょう。
チームの声を、演舞で響く一曲にしませんか
歌、掛け声、口上、メンバーご自身の声を入れたよさこい曲制作に対応しています。曲作りやレコーディングの経験がなくても大丈夫です。チームの思いや言葉を伺いながら、演舞の中で声が生きる一曲へ仕上げていきます。
