「こんな曲が欲しい」を叶えるために─イメージを“音”に翻訳する方法

「こんな曲が欲しい」を叶えるために─イメージを“音”に翻訳する方法

みなさんこんにちは!ソングメーカー代表、兼制作者の井村淳也です。

「頭の中では鳴っているのに、言葉にできない」
オリジナル曲を依頼するとき、多くの人が最初にぶつかる壁がこれです。
“こんな雰囲気の曲がいい”“映画のエンディングみたいな感動がほしい”──そうした感覚的なイメージを、どうやって音楽家に伝えればいいのか。

プロデュースソングメーカーでは、依頼者が持つ“音にならない想い”をていねいにくみ取り、言葉や情景を“音”に翻訳していきます。
それは、単なる作曲作業ではなく、心の中にある風景を一緒に描いていくプロセスです。

本記事では、「どうすれば自分のイメージを正しく伝え、理想の曲を形にできるのか」を、実際の制作現場の流れを交えながら紹介します。

  1. 音楽制作プロデュースの核心|“伝わらない”をなくすために音楽家が聞いていること
    1. オリジナル曲依頼のコミュニケーションと課題
    2. 感覚を音に翻訳するためのプロセス
    3. ノンバーバル情報の活用と音楽表現
    4. プロデュースソングメーカーの共創スタイル
    5. 想いの地図を音で届ける準備
  2. 音楽制作における言葉を音に変える翻訳プロセス|イメージを形にする方法
    1. 言葉と音のギャップを埋める重要性
    2. プロデュースソングメーカーの翻訳的アプローチ
    3. 音楽翻訳のステップ
    4. 翻訳の真髄と音楽家の役割
  3. 音楽制作における参考音源の使い方|「似ているけど違う」を伝える技術
    1. 参考音源を提示する効果と課題
    2. 「どこが好きなのか」を掘り下げるプロセス
    3. 「似ているけど違う」の本質を探る
    4. 参考音源は出発点でありゴールではない
  4. 音楽制作における感情表現|メロディとアレンジで描く決定プロセス
    1. 音楽の核心は感情にある
    2. メロディは心の声を映す
    3. アレンジは情景を描く筆
    4. 感情を設計するという考え方
  5. 音楽制作における修正の本質|“違和感”を言葉にする共創スタイル
    1. 違和感は作品が芽生えた証拠
    2. “違う”の中にある正解を探る
    3. 修正無制限が意味するもの
    4. 一緒に育てるという覚悟
  6. 音楽制作における完成の瞬間|“想いが届いた”と感じるとき
    1. 完成の意味はデータ納品ではない
    2. 依頼者の感動の声が報酬となる
    3. 完成は終わりではなく始まり
    4. 共に作る、その先へ
  7. まとめ|“伝えたい”を“届く音”に変えるために
    1. 誰もが音楽を生み出せる理由
    2. 音楽制作で得られる体験
    3. 物語を音にする共創の価値
    4. 🎧 お気軽にお問い合わせください

音楽制作プロデュースの核心|“伝わらない”をなくすために音楽家が聞いていること

オリジナル曲依頼のコミュニケーションと課題

🎵 第1章|“伝わらない”をなくすために──音楽家が聞いていること

「こういう感じの曲にしたいんですけど……」
オリジナル曲の依頼を受けると、ほとんどの方が最初にそう口にします。
その“こういう感じ”の中には、実は膨大な情報が詰まっています。
けれど依頼者自身が、その情報をすべて言葉で説明できるわけではありません。
なぜなら、それは理屈ではなく“感覚”だからです。

感覚を音に翻訳するためのプロセス

プロデュースソングメーカーでは、依頼者が言葉にできない部分こそ大切にしています。
音楽家が耳を傾けているのは、単なるリクエストの内容ではなく、その“言葉の奥にある温度”です。
たとえば「優しい感じ」と言われたとき、テンポを落とすのか、メロディを丸くするのか、あるいは歌詞の内容に温かみをもたせるのか──その答えは一つではありません。
だからこそ、会話の中で少しずつ意味をほどきながら、「この人が言う優しさとは何か」を探っていく作業から始まります。

ノンバーバル情報の活用と音楽表現

依頼者の声のトーン、話すスピード、ため息のタイミング。
そうした“言葉の外にある情報”も、音楽家にとっては貴重な手がかりです。
時には「説明が苦手で……」と恐縮される方もいますが、むしろそれでいいのです。
うまく説明できないということは、そこに“まだ言葉になっていない感情”があるということ。
音楽とは、本来その“言葉にならない部分”を伝えるために生まれたものだからです。

プロデュースソングメーカーの共創スタイル

音楽家の仕事は、依頼者の想いを「正確に理解すること」ではありません。
その人の中にある“まだ形になっていない気持ち”を、一緒に見つけ出すこと。
その過程こそが、プロデュースソングメーカーの「共創スタイル」の核心です。

想いの地図を音で届ける準備

「こんな曲が欲しい」──
その一言の中にある“想いの地図”をていねいに読み解きながら、
言葉では届かないものを音で届ける準備が、ここから始まります。

音楽制作における言葉を音に変える翻訳プロセス|イメージを形にする方法

言葉と音のギャップを埋める重要性

🎵 第2章|言葉を音に変える“翻訳”──イメージを形にするプロセス

言葉で伝えられることには限界があります。
「明るく」「切なく」「壮大に」といった表現はあっても、その言葉が指す“音”は人によってまったく違います。
同じ「切ない」でも、ある人にとっては静かなピアノの独奏であり、別の人にとっては疾走感のあるロックバラードかもしれません。

プロデュースソングメーカーの翻訳的アプローチ

プロデュースソングメーカーが大切にしているのは、この“ズレ”を埋める作業です。
それは翻訳家が言葉を別の言語に移すように、依頼者の心情を音楽の構造へと変換していく工程です。

音楽翻訳のステップ

  • ステップ1:言葉の輪郭をつかむ
    まず行うのは、依頼者の語彙を「音楽的キーワード」に置き換えること。
    たとえば「温かい感じ」という表現からは、テンポ(中程度)、調性(メジャー寄り)、楽器構成(アコースティック主体)といった方向性が見えてきます。
    この“翻訳の起点”が、楽曲の骨格を決める大事な部分です。
  • ステップ2:音で確かめながら進む
    次に、作曲者側がサンプルを提示します。
    メロディの断片や伴奏パターンなど、まだ未完成の“音のラフスケッチ”です。
    依頼者はそれを聴きながら、「もう少し明るく」「少し静かな始まりに」と具体的な反応を返します。
    この往復があることで、言葉では説明しきれないニュアンスが少しずつ共有されていきます。
  • ステップ3:完成まで伴走する
    音楽の翻訳は、一度で終わりません。
    依頼者の反応を受けて、再びメロディを修正し、歌詞を磨き、アレンジを練り直す。
    “完成”とは、双方が「これだ」と感じた瞬間のこと。
    その瞬間まで伴走することが、プロデュースソングメーカーの最大の役割です。

翻訳の真髄と音楽家の役割

音楽家にとって“作ること”はゴールではありません。
依頼者の中にある「まだ形になっていない感情」を、音として聴けるようにすること。
その過程こそが、“言葉を音に変える翻訳”の真髄なのです。

音楽制作における参考音源の使い方|「似ているけど違う」を伝える技術

参考音源を提示する効果と課題

🎵 第3章|参考音源の使い方──「似ているけど違う」を伝える技術

オリジナル曲を依頼する際、「参考音源」を提示するのはとても有効な手段です。
「この曲みたいな雰囲気で」「イントロの感じを参考に」と伝えることで、言葉では伝えきれない世界観を共有できるからです。

しかし一方で、この“参考曲”が誤解を生むこともあります。
「似ているけど、どこか違う」──その“どこか”を説明するのが難しいからです。

プロデュースソングメーカーでは、依頼者が提示する参考音源を、単に「真似る」ためではなく、“方向性を測る指標”として扱います。

「どこが好きなのか」を掘り下げるプロセス

参考曲を聴く際、最初に確認するのは「この曲の、どの部分に惹かれたのか?」という点です。
メロディ? リズム? 歌詞の言葉選び? それとも、全体の空気感?
依頼者自身がうまく説明できない場合でも、やり取りの中で自然と見えてくるものがあります。

  • メロディが切ないのか
  • コード進行が切ないのか
  • 歌詞が切ないのか

によって曲の印象はまったく変わります。
この“好きの理由”を一緒に探る時間こそ、完成の質を決める最も重要なプロセスです。

「似ているけど違う」の本質を探る

依頼者が言う“似ているけど違う”という感覚には、実はとても深い意味があります。
それは「自分の中にある理想像と、現実の曲とのズレ」を示しているからです。
そのズレを解きほぐしていくと、依頼者が本当に求めている曲の“核心”が見えてきます。

「もう少し透明感を」「この部分は静かに」「サビの高揚感は残して」──。
その細やかな要望こそが、最も大切な“設計図”になります。

参考音源は出発点でありゴールではない

プロデュースソングメーカーでは、参考曲をもとに方向性を共有したら、そこからは完全なオリジナルへと舵を切ります。
なぜなら、“誰かの曲を再現する”ことではなく、“あなたの物語を音にする”ことが目的だからです。

依頼者の感性と、音楽家の技術が交差するところにこそ、本当のオリジナルが生まれる。
それが、この共創スタイルの核なのです。

音楽制作における感情表現|メロディとアレンジで描く決定プロセス

音楽の核心は感情にある

🎵 第4章|感情を音で描く──メロディとアレンジの決定プロセス

音楽の核心にあるのは「感情」です。
どんなに理論的に構築された曲でも、聴き手の心を動かさなければ意味がありません。
そしてその感情を“音”として表現するには、メロディとアレンジという2つの柱が欠かせません。

メロディは心の声を映す

メロディとは、言葉にできない心の声を形にしたものです。
依頼者の語るエピソード──たとえば「大切な人への感謝」「もう一度立ち上がる決意」「過去を乗り越えた自分へのエール」。
そこから感じ取った“感情のリズム”を、音の流れとして設計していきます。

  • 「強さ」を感じるなら跳ねるようなリズムに
  • 「祈り」を感じるなら流れるようなフレーズに
  • 「希望」を感じるなら上昇する旋律に

こうして、感情が自然とメロディへと変換されていくのです。

アレンジは情景を描く筆

メロディが主役なら、アレンジはその背景を描く筆のような存在です。
ピアノの柔らかい響き、ギターのストローク、ストリングスの厚み──。
どんな音色を選ぶかによって、同じメロディでもまったく違う印象を生み出します。

たとえば「静かな夜明け」をイメージするなら、アコースティックな響きと控えめなテンポが合います。
一方で「挑戦の始まり」を描くなら、ドラムの力強さやシンセの疾走感が必要になる。
音の選択は、感情の質感を決定づける重要な工程なのです。

感情を設計するという考え方

多くの人は、感情表現を「感覚的なもの」と考えます。
けれど実際には、感情にも構造があります。
テンポ、リズム、コード、音域の使い方──それぞれが感情を支える要素として機能しています。

プロデュースソングメーカーでは、依頼者が語る想いを音楽理論的に分析し、感情を“設計”として可視化します。
「感動した」「泣けた」と感じる裏には、必ず明確な構造がある。
それを理解した上で、感覚と理論の両面から曲を作ることが、“届く音楽”を生み出す鍵なのです。

音楽制作における修正の本質|“違和感”を言葉にする共創スタイル

違和感は作品が芽生えた証拠

🎵 第5章|修正の本質──“違和感”を言葉にする共創スタイル

曲作りの過程で、依頼者が必ず経験するのが「何か違う気がする」という感覚です。
それは不満ではなく、むしろ“作品が自分の中に芽生えはじめた証拠”です。

プロデュースソングメーカーでは、この“違和感”を何よりも大切にしています。
なぜなら、その違和感こそが「本当に求めている形」への道しるべになるからです。

“違う”の中にある正解を探る

依頼者の「ここが少し違うんですけど……」という一言には、たくさんのヒントが隠れています。
それはメロディの抑揚なのか、リズムのテンポなのか、あるいは歌詞の一行に込められた温度なのか。
音楽家は、その言葉の背後にある意図を丁寧に読み解きながら、次の修正に生かしていきます。

多くの制作現場では、修正を「手間」と捉えることがあります。
しかし、プロデュースソングメーカーではむしろ逆です。
修正のやり取りこそが、依頼者と音楽家が一緒に作品を“育てていく時間”だと考えています。

修正無制限が意味するもの

修正が無制限、しかも追加費用なし。
この仕組みは、単なるサービス条件ではなく、“共創”の姿勢そのものです。
依頼者が安心して「もう少しこうしたい」と言える空気をつくる。
その自由な対話の中で、音楽は本来の姿を見つけていきます。

また、修正の中で依頼者自身が「自分の理想」をより明確にしていくことも少なくありません。
最初は漠然としていたイメージが、やり取りを重ねるうちに言葉になり、音に変わっていく。
このプロセスは、創作というよりも“共同発見”に近いものです。

一緒に育てるという覚悟

完成までの道のりにおいて、最も大切なのはスピードではなく“共感”です。
納期よりも、依頼者が「これが自分の曲だ」と感じられる瞬間を優先する。
その覚悟があるからこそ、17年間の間に1200曲を超える依頼を、一つも同じ形で仕上げたことがありません。

音楽は“届けるために作る”もの。
そして届けるためには、まず“納得してもらう”ことが必要です。
修正とは、ただの調整作業ではなく、信頼を重ねていくための対話なのです。

音楽制作における完成の瞬間|“想いが届いた”と感じるとき

完成の意味はデータ納品ではない

🎵 第6章|完成という瞬間──“想いが届いた”と感じるとき

音楽制作のゴールは「データの納品」ではありません。
依頼者が曲を聴いた瞬間に、心の底から「これだ」と感じられること──そこにこそ“完成”の意味があります。

プロデュースソングメーカーでは、納品という言葉をあえて「お渡し」と呼びます。
それは単なる成果物の受け渡しではなく、“想いを託す”儀式のようなものだからです。

依頼者の感動の声が報酬となる

「聴いた瞬間に涙が出ました」

完成後、依頼者から最も多く届く言葉がこれです。
「自分の中にあった気持ちが、初めて音になった気がする」
「まるで自分の気持ちを代弁してくれているようでした」
──そうした感想は、作り手にとって何よりの報酬です。

この瞬間に感じるのは、音楽というものが“正解を探す作業”ではなく、“共有の旅”であるということ。
依頼者の想いが、作り手の感性と重なり合い、初めて“届く音”になるのです。

完成は終わりではなく始まり

完成した曲は、そこから依頼者自身の手に渡り、新しい物語を生み出します。
家族に聴かせたり、SNSで発表したり、ステージで歌ったり──。
そのたびに曲は少しずつ表情を変え、作り手のもとを離れながら“生きていく”。
音楽が持つ最大の魅力は、この“広がっていく力”にあります。

そして、依頼者が「この曲を作ってよかった」と思えた瞬間こそ、プロデュースソングメーカーにとっての真の完結点です。

共に作る、その先へ

音楽制作を通して築かれるのは、作品だけではありません。
そこには信頼があり、対話があり、“一緒に作り上げた時間”があります。
それが次の作品へ、次の挑戦へとつながっていく。

プロデュースソングメーカーが目指しているのは、曲を“作る場”ではなく、想いを“形にできる場”を提供すること。
完成とは、単に曲ができあがる瞬間ではなく、“想いが届いた”と感じ合える瞬間なのです。

まとめ|“伝えたい”を“届く音”に変えるために

誰もが音楽を生み出せる理由

🎵 まとめ|“伝えたい”を“届く音”に変えるために

曲を作るという行為は、特別な人だけのものではありません。
誰かに想いを伝えたい、自分の気持ちを形に残したい──その願いさえあれば、誰にでも音楽は生み出せます。

けれど、多くの人は「うまく伝えられない」「自分には才能がない」と感じてしまうもの。
プロデュースソングメーカーが届けたいのは、そんな人たちの“はじめの一歩”を支える環境です。

音楽制作で得られる体験

  • 言葉にならない想いを音に変える
  • 違和感を対話でほどく
  • 完成の瞬間に「これが私の曲だ」と心から思える

その体験こそ、音楽を通してしか得られない感動です。

物語を音にする共創の価値

一人ひとりの物語を音にすること。
それは、プロとしての技術だけでなく、信頼と共感によって成り立つ創作です。
もし今、あなたの中に“伝えたい気持ち”があるなら、どうか迷わず言葉にしてみてください。
その小さな言葉の一つひとつを、私たちは音に翻訳していきます。

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