あの頃 制作後期

皆さんこんにちは!ソングメーカー代表、井村淳也です。

今日は、先日作らせて頂いた楽曲
あの頃
のご紹介と、制作時に心がけたこと、思いなどをご説明いたします。
この楽曲は作曲、歌いれ、動画制作までを担当いたしました。

歌いれを担当されたボーカリストは、黒崎さやかさんです。
実力のある歌い手さんで定評があり、いつも大変助かっています!

制作背景、経緯

この楽曲はお客様が「梅花藻の花」を見かけたことから歌詞が思いつき、作詞されたものに、曲をつけさせていただいたものです。

歌詞を拝見して

基本的にいわゆる「5・7・5調」でまとめてくださった歌詞です。
一般的に演歌に多い形で、見た感じ、とてもすっきりとまとまった印象になります。
作曲する立場から考えますと、ブロックごとに区切りやすいため(Aメロ、Bメロ、サビ、という形で)比較的メロディラインはつけやすいのですが、その反面で、単調な仕上がりになってしまう恐れがあります。

ですから作曲する際には、曲を通しての展開の仕方、どこで盛り上がるか、と言った流れを特に意識して作曲する必要があると感じました。

こだわり

お客様のご要望も参考にしながら、ジャンル的にはフォーク寄りの歌謡曲、というイメージで作曲いたしました。上記でも書きましたが、歌詞がまとまった構成の場合、作曲する際は意図的な展開を事前に想定しながら作るようにしないと、淡々とした、盛り上がりに欠ける楽曲になりがちです。
それも、一度最後まで作曲してしまうと後から変更することが難しくなる場合もあります。
全体の流れを考えて作曲しているためです。

ですから今回は特にそういったメロディラインの展開、盛り上がりに配慮して作曲しました。

使用楽器、音色の選び方

アコースティックギターを中心とした、全体的に静か目のアレンジです。
それでもサビも部分などは楽器を厚くし、変化をつけました。
こういったアコースティックなアレンジの場合、「どこまで盛り上げるか」という点が重要になります。
例えば、この曲のようにアコースティックギターでイントロが始まると聞く側にもそのギターの音色が強く印象に残ります。独特の悲哀のある、特徴的な音です。
実際、「アコギの音が好き」と仰るお客様は多く、私自身も好きです。その、折角のアコギの音色の良さを打ち消してしまう恐れがあるのが、サビで盛り上がりすぎることです。

アコギの雰囲気を残してその良さを消さないまま、サビで適度に盛り上がるような楽器の選択と音の厚み、といった部分が、この楽曲制作での重要なポイントとなりました。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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