
2008年、私は音楽制作を仕事として、ソングメーカーを始めました。
けれど、最初から現在の形があったわけではありません。
一人のお客様、一曲のご依頼から始まり、少しずつ仕事が増え、制作する音楽の種類も広がっていきました。
2026年現在、これまでに制作した楽曲は1,300曲以上になります。
このページでは、ソングメーカーが歩んできた18年間の主な節目をたどりながら、その中で変わってきたことと、変わらず大切にしてきたことを振り返ります。
2005年、まだ「ソングメーカー」という名前もなかった頃
ソングメーカーの前身となる活動を始めたのは、2005年頃のことでした。
当時の私はまだ会社員として働きながら、仕事の合間や休日に音楽制作を続けていました。
そして、自分の音楽を必要としてくれる人と出会う方法を探す中で、「パルジック音楽工房」というホームページを立ち上げました。
今のようにSNSが広く使われていた時代ではありません。それでもWebを使えば、地域に関係なく、自分の音楽を必要としてくれる人に届くかもしれない。そんな可能性を感じていました。
この頃はまだ、音楽制作だけで独立して生きていくことを現実的に考えられていたわけではありません。
それでも、誰かに見つけてもらうのを待つのではなく、自分から発信し、自分の音楽を必要としてくれる人を探すという考え方は、すでにこの頃から始まっていました。
この小さなホームページが、後のソングメーカーにつながっていきました。
2008年、ソングメーカーが始まる
2008年、33歳だった私は9年間勤めた会社を退職し、音楽制作を仕事として独立しました。
ここから、ソングメーカーとしての歩みが本格的に始まります。
当時、大きな可能性を感じていたのがインターネットでした。
住んでいる地域に関係なく、自分の音楽を必要としてくれる人に見つけてもらい、全国から仕事を受けることができるかもしれない。
前身となるホームページでの経験をもとに、Webを通して音楽制作の仕事を届けていきました。
もちろん、独立したからといって、最初から多くのご依頼があったわけではありません。
一人のお客様から、一曲のご依頼をいただく。
その一曲に向き合い、完成させる。
また次のお客様と出会い、新しい一曲を作る。
そんな積み重ねから、ソングメーカーの18年間は始まりました。
会社を辞めるまでには、音楽への思いだけでなく、家族や生活、将来への不安など、さまざまな葛藤がありました。
独立を決断するまでの詳しい経緯は、私が音楽家になるまででご紹介しています。
一曲ずつ作り続け、全国へ
ソングメーカーを始めてから、ご依頼は少しずつ全国へ広がっていきました。
インターネットを通じて、住んでいる地域に関係なく音楽制作を依頼していただけるようになり、個人のオリジナル曲だけでなく、よさこいの楽曲、編曲、CD制作など、仕事の幅も広がっていきました。
最初から大きな仕事が続いたわけではありません。
一曲ずつ、一人ずつ。
目の前のご依頼に向き合いながら、少しずつ制作数を積み重ねていきました。
その歩みを数字で振り返ると、2008年12月に100曲、2010年10月に300曲、2012年6月に500曲へ到達しました。
そして2018年6月には、累計制作数が1,000曲を超えました。
ご依頼くださったお客様の数も500名を超え、ソングメーカーは、一人の音楽制作事業から、全国各地のさまざまな方の音楽に関わる仕事へと少しずつ広がっていきました。
作る音楽も、依頼される理由も、一つではありませんでした。
自分自身の歌を作りたい方。
よさこいチームの演舞曲を作りたい方。
自作曲を編曲して形にしたい方。
完成した音楽をCDとして残したい方。
さまざまなご依頼に向き合う中で、ソングメーカーの仕事そのものも少しずつ形を変えていきました。
そして現在、累計制作数は1,300曲以上に到達しています。
振り返れば、この18年間は、大きな転機が突然訪れたというより、一曲ずつ作り続けた結果として積み重なってきた時間でした。
1,300曲、1,000人。そして専門サービスへ
一曲ずつ積み重ねていく中で、ソングメーカーの仕事は少しずつ広がっていきました。
そして現在、これまでに制作した楽曲は1,300曲以上、ご依頼くださったお客様は1,000名以上になります。
数字だけを見ると、一人で続けてきた音楽制作事業としては大きな積み重ねになりました。
けれど、18年間さまざまなご依頼に向き合う中で、もう一つはっきりしてきたことがあります。
音楽を必要とする理由は、人によってまったく違う。
よさこいチームには、演舞やチームの物語を音楽にしたいという目的があります。
個人の方には、自分の言葉やメロディを作品として形にしたいという思いがあります。
企業や組織では、理念や事業への思いを社員やお客様へ届けたいという目的があります。
大切な人へ贈るために、普段は言葉にできない気持ちを音楽にしたいという方もいます。
そして、自分自身の人生や歩んできた物語を、一つの作品として残したいという方もいます。
同じ「オリジナル音楽制作」であっても、依頼する人も、目的も、完成後にその音楽が果たす役割も大きく違います。
一つのサイトの中ですべてを説明しようとすると、それぞれの方にとって本当に必要な情報が分かりにくくなってしまいます。
そこでソングメーカーは、仕事そのものを変えるのではなく、誰の、どのような思いに応えるサービスなのかをより分かりやすくするために、少しずつ専門サービスへと分かれていきました。
よさこいのための音楽。
自分自身の音楽を作るためのサービス。
企業や組織のための音楽。
大切な人へ贈る音楽。
そして、自分の人生を音楽として残すためのサービス。
こうして、18年間の制作経験の中から、現在の5つのソングメーカーへとつながる形が生まれていきました。
1,300曲を超えるまで続けてきたからこそ、「音楽を作る」という一つの仕事の中にも、実はまったく異なる目的があることが見えてきたのだと思います。
1,300曲を超えて見えてきたもの
2026年現在、ソングメーカーでは作曲875曲、編曲432曲、合わせて1,307曲の楽曲制作に携わってきました。
数字として見れば大きな積み重ねですが、制作数が増えるほど、私の中ではむしろ一つのことがはっきりしていきました。
この仕事は、「自分が作りたい音楽」を作る仕事ではない。
お客様によって、求めている音楽は違います。
好きなジャンルも違えば、使う場面も、込めたい思いも、完成した音楽に期待する役割も違います。
だからこそ、自分の好みや作風を押し出すのではなく、まず相手の話を聞き、その人が何を求めているのかを理解することが大切になっていきました。
1,300曲以上を作ってきたからといって、「これが正解」という一つの答えにたどり着いたわけではありません。
むしろ、作れば作るほど、音楽の正解は人によって違うということを教えてもらったように思います。
そして、その積み重ねが、今のソングメーカーが大切にしている「人の想いから、音楽をつくる」という考え方につながっています。
1,300曲以上の制作を通して、お客様から教えていただいたこと、音楽づくりについて考えるようになったことは、1,300曲以上の制作から教えてもらったことで詳しくまとめています。
数字で見る、これまでのソングメーカー
ここまでの歩みを、現在の累計実績から振り返ってみます。
創業19年目となる2026年8月現在、楽曲制作として携わってきたのは合計1,307曲です。
楽曲制作
| 作曲 | 875曲 |
|---|---|
| 編曲 | 432曲 |
| 楽曲制作合計 | 1,307曲 |
そして、その1,300曲以上の制作の中には、さまざまな分野や形で届けてきた音楽があります。
分野・関連制作
| よさこいソーラン | 581曲 |
|---|---|
| 社歌・事業PR | 48曲 |
| CD制作 | 55件 |
| 動画公開 | 153件 |
| 専用ページ制作 | 6件 |
※よさこいソーラン、社歌・事業PRの実績は、上記の作曲実績875曲に含まれています。
作曲や編曲だけで終わるのではなく、CDとして残したり、動画として届けたり、それぞれの目的に合わせた形まで一緒に作ってきました。
一つひとつは異なるご依頼ですが、その積み重ねが現在のソングメーカーの形をつくっています。
音楽家から、事業家。そして中小企業診断士へ
ソングメーカーを始めてから18年間、私は音楽を作るだけでなく、事業そのものを続ける経験も積んできました。
お客様を見つけること。
価格を考えること。
売上やコストを管理すること。
仕事の流れを整えること。
これから先の事業を考えること。
一人で音楽制作事業を続ける中で、自然と経営について考える機会も増えていきました。
そして2024年、私は中小企業診断士として登録しました。
音楽家をやめて経営の世界へ進んだわけではありません。
音楽家として事業を続けてきた自分に、「経営」という新しい視点が加わったという感覚の方が近いと思っています。
音楽制作という仕事の軸は、今も変わっていません。
ただ、企業や組織のための音楽に向き合うときには、理念や人材、事業、ブランドといった背景まで含めて考えられるようになりました。
18年間続けてきた音楽の仕事に、経営というもう一つの視点が重なったことも、現在のソングメーカーにつながる一つの節目です。
2026年、5つのソングメーカーへ
18年間、さまざまな音楽制作のご依頼に向き合う中で、ソングメーカーの仕事は少しずつ専門分野へ分かれていきました。
2026年現在、ソングメーカーには5つの専門サービスがあります。
よさこいソングメーカー
よさこいチームの物語や地域性、演舞の構成に合わせて、チームのための音楽を作るサービスです。
プロデュースソングメーカー
自分の歌詞やメロディを形にしたい方、自作曲を本格的な音源へ仕上げたい方など、自分自身の音楽を作るためのサービスです。
社歌・事業PRソングメーカー
企業や組織の理念、事業への思い、社員や地域へ伝えたいことを、音楽として届けるためのサービスです。
ギフトソングメーカー
家族やパートナーなど、大切な人へ伝えたい思いを、世界に一つだけの歌として贈るためのサービスです。
ユアライフソングメーカー
これまで歩んできた人生や大切な出来事、家族への思いを、一つの物語と音楽として残すためのサービスです。
仕事を増やすために、名前だけを分けたわけではありません。
18年間さまざまなご依頼に向き合う中で、それぞれの依頼者が音楽に求めているものは、同じではないことが分かってきたからです。
チームのために作る音楽と、自分自身のために作る音楽では、考えるべきことが違います。
企業のための音楽と、大切な人へ贈る音楽でも、目的や届け方は異なります。
そして、自分の人生そのものを残す音楽には、また別の向き合い方が必要です。
だからこそ、それぞれの目的にきちんと向き合えるよう、専門サービスとして分けていきました。
5つに分かれていても、根にある考え方は同じです。
誰かの中にある思いを聞き、その人にしかない音楽へ変えていく。
その考え方を、それぞれの目的に合わせてより深く届けるための形が、現在の5つのソングメーカーです。
18年間、変わったこと。変わらなかったこと
2008年にソングメーカーを始めてから18年。
振り返れば、変わったものはたくさんあります。
音楽を作るための機材やソフトウェアは大きく進化しました。
Webの環境も変わり、ホームページだけでなく、動画やSNSなど、音楽を届ける方法も増えました。
ご依頼いただく内容も広がり、現在では5つの専門サービスに分かれる形になっています。
そして私自身も、音楽を作るだけではなく、事業を運営する立場となり、さらに中小企業診断士として経営の視点も持つようになりました。
けれど、その一方で、18年間ほとんど変わっていないこともあります。
誰かの中にある想いを聞き、その人のための音楽をつくること。
自分が作りたいものを押しつけるのではなく、その人が何を音楽にしたいのかを考える。
一人ひとり違う希望に向き合い、その人にしかない一曲を一緒に形にしていく。
制作環境が変わっても、サービスの形が変わっても、この部分は変わりませんでした。
人の想いから、音楽をつくる。
形を変えながら続いてきた18年間を振り返ると、今のソングメーカーを表すこの言葉は、創業時から続けてきたことを、あらためて言葉にしたものなのだと思います。
